公開日 2014/07/25 11:34
【第93回】いつかは買いたい? “10万円イヤホン” 4モデル一気聴き!
[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
■イヤホンブームここに極まれり!注目のハイエンドイヤホン集結
2011年あの夏のAKG「K3003」の登場からもうすぐ3年。当時においてK3003は、その音質において圧倒的な存在感を放つと同時に、その価格においても圧倒的なインパクトを残した。
当時の報道での予想実売価格は14万円前後。K3003の実力、低域用ダイナミック+中域用BA+高域用BAという3ウェイドライバー構成の採用、それが生み出す驚異の音質をもってしても、その価格への反応の多くは「イ、イヤホンの値段じゃねえ…」といった戸惑いだったように記憶している。
だが実際に発売されてみると、これが売れたらしい。もちろんこの価格帯の製品だから、飛ぶように売れまくったという話ではないだろう。しかし在庫切れ在庫薄が続いた時期もあったというから、メーカーの期待を大きく超えるほどに売れたことは確かなはずだ。
さてあれから3年。K3003の成功によって商売としても成り立つことが実証されてしまった「10万イヤホン」という新市場は、いまや「多くの選択肢がある」と言えるほどに活況だ。こんな価格帯にまで選ぶ楽しみと悩ましさが提供されるとは、イヤホンブームここに極まれり!
ということで今回は、その個性豊かな選択肢の中から4モデルを抜粋し、それぞれの特徴を一覧&個別に紹介していこう。決して安くはない買い物である10万イヤホンの、そのお買い物の参考にしていただければと思う。それがこの4機種だ!
●Sennheiser「IE 800」実売目安7万3,870円
●Shure「SE846」実売目安10万2,650円
●Westone「W60」実売目安11万9,000円
●JH Audio「Roxanne Universal Fit」実売目安14万9,800円
冒頭から、最初のモデルのIE 800が10万円に達していないことに突っ込んだ方もいらっしゃるかと思う。まあ今回のキャッチコピー「10万イヤホン」は、ざっくりと「K3003に続いて登場した超ハイエンド」という括りだと考えてほしい。なおK3003はいまもなお現役最高峰のひとつだが、今回は「レジェンド」「殿堂入り」という扱いで高みの見物をしていただく。
さてまずは、主な基本情報と僕の印象によるポイント評価を一覧表にまとめてみた。この表には殿堂入りのK3003も参考として参加してもらっているが、以降は表の項目に沿って、前述の4モデルの比較中心を進めていく。しかし話の流れによってはK3003の特徴にも触れていこう。
各モデルの基本情報については、以前に掲載されたニュース記事等を参照して補足してほしい。
●いま改めて検証する、ゼンハイザー最上位イヤホン「IE 800」の実力
●SHURE「SE846」を聴く ー イヤホンリスニングに革新をもたらすサウンド
●Westone、6ドライバーのユニバーサル最上位イヤホン「W60」
●JH Audio、12ドライバー搭載イヤホン「Roxanne」ユニバーサルモデル
●AKG「K3003」レビュー − 他に代えのない孤高のリファレンス・イヤホン
ではいよいよ次頁から、「ドライバー構成」「音質調整機能」などのポイントごとに各モデルを解説していこう。6ページ目からはモデル別の音質レビューも実施しているので、ぜひとも最後までお付き合い頂きたい。
2011年あの夏のAKG「K3003」の登場からもうすぐ3年。当時においてK3003は、その音質において圧倒的な存在感を放つと同時に、その価格においても圧倒的なインパクトを残した。
当時の報道での予想実売価格は14万円前後。K3003の実力、低域用ダイナミック+中域用BA+高域用BAという3ウェイドライバー構成の採用、それが生み出す驚異の音質をもってしても、その価格への反応の多くは「イ、イヤホンの値段じゃねえ…」といった戸惑いだったように記憶している。
だが実際に発売されてみると、これが売れたらしい。もちろんこの価格帯の製品だから、飛ぶように売れまくったという話ではないだろう。しかし在庫切れ在庫薄が続いた時期もあったというから、メーカーの期待を大きく超えるほどに売れたことは確かなはずだ。
さてあれから3年。K3003の成功によって商売としても成り立つことが実証されてしまった「10万イヤホン」という新市場は、いまや「多くの選択肢がある」と言えるほどに活況だ。こんな価格帯にまで選ぶ楽しみと悩ましさが提供されるとは、イヤホンブームここに極まれり!
ということで今回は、その個性豊かな選択肢の中から4モデルを抜粋し、それぞれの特徴を一覧&個別に紹介していこう。決して安くはない買い物である10万イヤホンの、そのお買い物の参考にしていただければと思う。それがこの4機種だ!
●Sennheiser「IE 800」実売目安7万3,870円
●Shure「SE846」実売目安10万2,650円
●Westone「W60」実売目安11万9,000円
●JH Audio「Roxanne Universal Fit」実売目安14万9,800円
冒頭から、最初のモデルのIE 800が10万円に達していないことに突っ込んだ方もいらっしゃるかと思う。まあ今回のキャッチコピー「10万イヤホン」は、ざっくりと「K3003に続いて登場した超ハイエンド」という括りだと考えてほしい。なおK3003はいまもなお現役最高峰のひとつだが、今回は「レジェンド」「殿堂入り」という扱いで高みの見物をしていただく。
さてまずは、主な基本情報と僕の印象によるポイント評価を一覧表にまとめてみた。この表には殿堂入りのK3003も参考として参加してもらっているが、以降は表の項目に沿って、前述の4モデルの比較中心を進めていく。しかし話の流れによってはK3003の特徴にも触れていこう。
各モデルの基本情報については、以前に掲載されたニュース記事等を参照して補足してほしい。
●いま改めて検証する、ゼンハイザー最上位イヤホン「IE 800」の実力
●SHURE「SE846」を聴く ー イヤホンリスニングに革新をもたらすサウンド
●Westone、6ドライバーのユニバーサル最上位イヤホン「W60」
●JH Audio、12ドライバー搭載イヤホン「Roxanne」ユニバーサルモデル
●AKG「K3003」レビュー − 他に代えのない孤高のリファレンス・イヤホン
ではいよいよ次頁から、「ドライバー構成」「音質調整機能」などのポイントごとに各モデルを解説していこう。6ページ目からはモデル別の音質レビューも実施しているので、ぜひとも最後までお付き合い頂きたい。