公開日 2020/06/30 06:30
装着感は?音質は? JVCから新登場のスポーツ向け完全ワイヤレス「HA-AE5T」「HA-ET45T」を聴いた!
スポーツだけでなく普段づかいにも
JVCからスポーツシーンにもふさわしい新たな完全ワイヤレスイヤホンが2機種誕生した。コンパクトサイズで快適な装着感を実現した「HA-AE5T」と、イヤーフックを備える「HA-ET45T」をレポートする。
■スポーツ向けのAEシリーズに新たな完全ワイヤレスが登場
HA-AE5Tはスポーツシーンに最適なイヤホン「AE(Athlete Evolved)シリーズ」のラインナップとして生まれた新製品だ。本機は左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンだが、左右間をケーブルでつなぐネックバンドタイプのHA-AE1Wもある。どちらもランニングやウォーキングなど、屋外スポーツでの利用を想定して、風切り音ノイズの低減を図る「Aero Slim Design」を採用。装着した時に耳からイヤホンが飛び出て見えない精悍なフォルムが魅力的だ。
シリコン製のイヤーピースが2種類同梱されている。片方は通常の遮音性能が得られるタイプのものだが、もうひとつのイヤーピースはカサの根元に小さな孔を設け、装着した時に周囲の音が聞こえるように設計している。耳穴への密着感はともに高いイヤーピースなので、ウォーキングや屋外を歩きながら移動して音楽を聴く場面では低遮音タイプのイヤーピースを選ぶのが良いと思う。
イヤーピースのほかに本体の内側に小さなシリコン製のイヤーサポートがある。外耳のくぼみに掛けて装着すれば抜群に高い装着感が得られて、しかも耳が痛くならなかった。本体はIP55相当の防塵・防滴対応なので、ランニングやトレーニングで汗を流したい場面でも安心して使える。
本体両側にタッチセンサーリモコンを内蔵する。サイドパネルがフラットな形状なのでタッチエリアは認識しやすいのだが、感度が良すぎるためかイヤホンを着脱する際に誤操作が発生することもあった。
サウンドはクリアな中高域と、タイトで軽やかに弾む低音のインパクトが特徴的だった。歌もののJ-POPやロックが楽しく聴ける。アコースティック楽器の音色を素直に再現できるセンスはさすがJVCのイヤホンだ。ステファン・グラッペリのジャズバイオリンを艶やかに再現してみせる。
楽曲によって低音がやや物足りなく感じられる場合は内蔵するベースブースト機能を使おう。右側パネルのリモコンを3回素速くタップするとベースブーストがオンになったことをボイスガイドが知らせてくれる。TM NETWORKの「TIME TO COUNT DOWN」を聴きながら効果を確かめてみると、音場の広がりに加えてベースやドラムスのリズムに一段と迫力が加わった。
イヤホン単体で最大約9時間の音楽再生が楽しめる。約18時間の連続再生分のバッテリーをチャージできる充電ケースも含めて、とてもコンパクトで取り回しよい。スポーツシーンに限らず、日常の様々なシーンに使い倒したくなるイヤホンだ。
■HA-ET45Tはさらに体を激しく動かすスポーツシーンにも最適
もうひとつの新製品であるHA-ET45Tはダンスなど、さらに体を激しく動かすスポーツシーンにも最適な耳掛けスタイルの完全ワイヤレスイヤホンだ。HA-AE5Tと同じく、外耳のくぼみに装着するイヤーサポートとの合わせ技による高いフィット感が得られる。
シリコン製のイヤーフックは着脱ができるので、スポーツシーン以外の場面では外して使ってもいい。充電ケースのサイズがやや大きめな理由はイヤーフックを付けたまま収納、チャージができるからだ。15分の充電で1時間の再生が楽しめるクイック充電にも対応する。
リモコン操作は左右側面に内蔵するボタンで行う。本体はIP55相当の防塵・防滴対応なので、汗や雨に濡れた指先での操作も安心だ。
イヤーピースはHA-AE5Tと同じく、通常の高遮音性のものと、外音取り込み構造を採用する低遮音性のシリコンイヤーピースが同梱されている。使用環境に応じた使い分けができる。
BluetoothオーディオのコーデックはHA-AE5TがaptX/AACにも対応しているのに対して、HA-ET45TはシンプルにSBCのみサポートする。イヤホン単体での内蔵バッテリーによる音楽再生は最大約4時間だ。
ボーカルの鮮やかな力強さと、音場の見晴らしの良さを特徴とするサウンドだ。ベースブースト機能は搭載していないが、タイトで引き締まった低音がアップテンポなスポーツシーン向きのポップスにもよく合う。セルジオ・メンデス&ブラジル’66の楽曲「Pretty World」の柔らかく包み込むようなコーラスも味わい深い。
1万円を切る手頃な価格なので、通常リスニング用にお気に入りのイヤホン・ヘッドホンを持っていたとしても、スポーツシーンに最適な機動力の高い完全ワイヤレスイヤホンとして本機を買い足してみるのもおすすめだ。在宅時間が長くなりそうな今年の夏はいつも以上に健康管理には気を配りたい。体を動かしながら心地よく音楽を聴ける環境づくりができれば、スポーツで汗を流す習慣が無理なく身に付きそうだ。
■スポーツ向けのAEシリーズに新たな完全ワイヤレスが登場
HA-AE5Tはスポーツシーンに最適なイヤホン「AE(Athlete Evolved)シリーズ」のラインナップとして生まれた新製品だ。本機は左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンだが、左右間をケーブルでつなぐネックバンドタイプのHA-AE1Wもある。どちらもランニングやウォーキングなど、屋外スポーツでの利用を想定して、風切り音ノイズの低減を図る「Aero Slim Design」を採用。装着した時に耳からイヤホンが飛び出て見えない精悍なフォルムが魅力的だ。
シリコン製のイヤーピースが2種類同梱されている。片方は通常の遮音性能が得られるタイプのものだが、もうひとつのイヤーピースはカサの根元に小さな孔を設け、装着した時に周囲の音が聞こえるように設計している。耳穴への密着感はともに高いイヤーピースなので、ウォーキングや屋外を歩きながら移動して音楽を聴く場面では低遮音タイプのイヤーピースを選ぶのが良いと思う。
イヤーピースのほかに本体の内側に小さなシリコン製のイヤーサポートがある。外耳のくぼみに掛けて装着すれば抜群に高い装着感が得られて、しかも耳が痛くならなかった。本体はIP55相当の防塵・防滴対応なので、ランニングやトレーニングで汗を流したい場面でも安心して使える。
本体両側にタッチセンサーリモコンを内蔵する。サイドパネルがフラットな形状なのでタッチエリアは認識しやすいのだが、感度が良すぎるためかイヤホンを着脱する際に誤操作が発生することもあった。
サウンドはクリアな中高域と、タイトで軽やかに弾む低音のインパクトが特徴的だった。歌もののJ-POPやロックが楽しく聴ける。アコースティック楽器の音色を素直に再現できるセンスはさすがJVCのイヤホンだ。ステファン・グラッペリのジャズバイオリンを艶やかに再現してみせる。
楽曲によって低音がやや物足りなく感じられる場合は内蔵するベースブースト機能を使おう。右側パネルのリモコンを3回素速くタップするとベースブーストがオンになったことをボイスガイドが知らせてくれる。TM NETWORKの「TIME TO COUNT DOWN」を聴きながら効果を確かめてみると、音場の広がりに加えてベースやドラムスのリズムに一段と迫力が加わった。
イヤホン単体で最大約9時間の音楽再生が楽しめる。約18時間の連続再生分のバッテリーをチャージできる充電ケースも含めて、とてもコンパクトで取り回しよい。スポーツシーンに限らず、日常の様々なシーンに使い倒したくなるイヤホンだ。
■HA-ET45Tはさらに体を激しく動かすスポーツシーンにも最適
もうひとつの新製品であるHA-ET45Tはダンスなど、さらに体を激しく動かすスポーツシーンにも最適な耳掛けスタイルの完全ワイヤレスイヤホンだ。HA-AE5Tと同じく、外耳のくぼみに装着するイヤーサポートとの合わせ技による高いフィット感が得られる。
シリコン製のイヤーフックは着脱ができるので、スポーツシーン以外の場面では外して使ってもいい。充電ケースのサイズがやや大きめな理由はイヤーフックを付けたまま収納、チャージができるからだ。15分の充電で1時間の再生が楽しめるクイック充電にも対応する。
リモコン操作は左右側面に内蔵するボタンで行う。本体はIP55相当の防塵・防滴対応なので、汗や雨に濡れた指先での操作も安心だ。
イヤーピースはHA-AE5Tと同じく、通常の高遮音性のものと、外音取り込み構造を採用する低遮音性のシリコンイヤーピースが同梱されている。使用環境に応じた使い分けができる。
BluetoothオーディオのコーデックはHA-AE5TがaptX/AACにも対応しているのに対して、HA-ET45TはシンプルにSBCのみサポートする。イヤホン単体での内蔵バッテリーによる音楽再生は最大約4時間だ。
ボーカルの鮮やかな力強さと、音場の見晴らしの良さを特徴とするサウンドだ。ベースブースト機能は搭載していないが、タイトで引き締まった低音がアップテンポなスポーツシーン向きのポップスにもよく合う。セルジオ・メンデス&ブラジル’66の楽曲「Pretty World」の柔らかく包み込むようなコーラスも味わい深い。
1万円を切る手頃な価格なので、通常リスニング用にお気に入りのイヤホン・ヘッドホンを持っていたとしても、スポーツシーンに最適な機動力の高い完全ワイヤレスイヤホンとして本機を買い足してみるのもおすすめだ。在宅時間が長くなりそうな今年の夏はいつも以上に健康管理には気を配りたい。体を動かしながら心地よく音楽を聴ける環境づくりができれば、スポーツで汗を流す習慣が無理なく身に付きそうだ。