PR 公開日 2022/11/14 07:00
デノンから新世代の増幅回路搭載プリメイン「PMA-1700NE」が登場。上位モデルとサウンド徹底比較
上位モデルのノウハウで進化
創業110周年の歴史を誇り、国内外で絶大な人気を誇るデノン。その伝統を支えてきた増幅回路設計技術をブラッシュアップさせた、ミドルクラスのプリメインアンプ「PMA-1700NE」が登場した。今回は、同社のロングセラーモデル「PMA-2500NE」とのサウンド比較を行い、新モデルの実力を徹底検証した。
■上位モデルのノウハウにより内部増幅回路は大きく進化
フロントパネルの上部には柔らかなフォルムを纏い、フレッシュに輝く伝統のデザイン。そして、象徴的な大型ボリュームつまみ。デノンは伝統と独創的な革新技術で数々の銘機を誕生させてきたが、UHC-MOS(超高電流MOS-FET)をシングルプッシュプルで使用するアンプ部が、伝統のコア技術となっている。
そして今回、その新世代のUHC-MOSを採用した「PMA-1700NE」が登場した。これは、ミドルクラスのプリメインアンプとして格別に高い評価を受けた「PMA-1600NE」の後継モデルとなる。同社はNE(New Era=新たな時代)をモデル末尾に冠して以来、伝送上で不必要となる部分を徹底排除し、新技術や高品質パーツを投入することで、高音質化を実現してきた。
そして本機は、サウンドマスター山内慎一氏のこだわりが詰まった傑作「PMA-SX1 Limited」の登場後、初となるミドルクラスのプリメインアンプとなる。主な仕様は、アナログライン入力、同軸/光デジタルに加えて、USB-DAC入力を搭載。さらにMM/MCフォノイコライザーも装備する。
大きな進化点は、内部増幅回路だ。PMA-1600NEでは、45.5dBの固定利得アンプを応用し、入力抵抗で発生するノイズを減衰させずに増幅し、音量調整器もメカニカルな軸摺動型可変抵抗器を使用していた。
対して本機では、新たにフラット・アンプ用可変ゲインアンプを適用し、通常リスニングではゲインを最大-16.5dBもの減少に成功。上位のPMA-A110と同じく、フラットアンプとパワーアンプの2段構成としていることも特徴で、小音量時でも高精度な音量調整を可能とする新型電子ボリュームを採用した。
さらにUHC-MOSシングルプッシュプルの出力段(パワーブロック)においても、差動3段増幅からPMA-A110と同様の差動2段増幅へと変更された。これにより、位相回転が少なく発振安定性が高まり、様々なスピーカーに対して優れた駆動性を実現している。また、電子ボリュームと電子トーンコントロールにより、ミニマムシグナルパス(伝送距離の最短化)を実現。
USB-DACに関しては、アイソレーターの追加により、デジタル/アナログ回路を電気的に絶縁し、PCやNASからのノイズを遮断。特にDACのグラウンドと他の回路との分離を実現し、電源部のトランスでは、絶縁された専用巻き線を設け、PC、USB用の専用電源を搭載。4層によるDAC基板においても、超低位相雑音のクロックによるマスタークロックデザインを採用。左右対称レイアウトで、シールドケースに収容されている。
MM/MCフォノイコライザーも、パーツレイアウトを最適化し、S/Nの改善が図られた。また、アナログモードとソースダイレクトモードの搭載で、よりピュアな伝送を実現している。電源部には2基の大型トランスが搭載され、カスタム大型フィルターコンデンサー、回路の要所要所にSYコンデンサー、NEコンデンサーなど高音質パーツを出し惜しみなく採用した。このように、大幅に搭載回路の見直しが図られ、全体の増幅回路の最短化、最適化が行われている。
そうしたなかで、気になることがある。上位モデルである「PMA-2500NE」との音質差だ。出力は8Ω負荷で、10W程度の差があるものの、歪み率などの諸特性は変わらず、搭載機能も同等である。実勢価格の差は約3万円(定価差:約6万円)で、同社の最新ミドルクラスとなれば、どちらを選ぶべきか悩むことであろう。そこで、今回は両モデルのサウンドを徹底比較することとした。
■上位モデルのノウハウにより内部増幅回路は大きく進化
フロントパネルの上部には柔らかなフォルムを纏い、フレッシュに輝く伝統のデザイン。そして、象徴的な大型ボリュームつまみ。デノンは伝統と独創的な革新技術で数々の銘機を誕生させてきたが、UHC-MOS(超高電流MOS-FET)をシングルプッシュプルで使用するアンプ部が、伝統のコア技術となっている。
そして今回、その新世代のUHC-MOSを採用した「PMA-1700NE」が登場した。これは、ミドルクラスのプリメインアンプとして格別に高い評価を受けた「PMA-1600NE」の後継モデルとなる。同社はNE(New Era=新たな時代)をモデル末尾に冠して以来、伝送上で不必要となる部分を徹底排除し、新技術や高品質パーツを投入することで、高音質化を実現してきた。
そして本機は、サウンドマスター山内慎一氏のこだわりが詰まった傑作「PMA-SX1 Limited」の登場後、初となるミドルクラスのプリメインアンプとなる。主な仕様は、アナログライン入力、同軸/光デジタルに加えて、USB-DAC入力を搭載。さらにMM/MCフォノイコライザーも装備する。
大きな進化点は、内部増幅回路だ。PMA-1600NEでは、45.5dBの固定利得アンプを応用し、入力抵抗で発生するノイズを減衰させずに増幅し、音量調整器もメカニカルな軸摺動型可変抵抗器を使用していた。
対して本機では、新たにフラット・アンプ用可変ゲインアンプを適用し、通常リスニングではゲインを最大-16.5dBもの減少に成功。上位のPMA-A110と同じく、フラットアンプとパワーアンプの2段構成としていることも特徴で、小音量時でも高精度な音量調整を可能とする新型電子ボリュームを採用した。
さらにUHC-MOSシングルプッシュプルの出力段(パワーブロック)においても、差動3段増幅からPMA-A110と同様の差動2段増幅へと変更された。これにより、位相回転が少なく発振安定性が高まり、様々なスピーカーに対して優れた駆動性を実現している。また、電子ボリュームと電子トーンコントロールにより、ミニマムシグナルパス(伝送距離の最短化)を実現。
USB-DACに関しては、アイソレーターの追加により、デジタル/アナログ回路を電気的に絶縁し、PCやNASからのノイズを遮断。特にDACのグラウンドと他の回路との分離を実現し、電源部のトランスでは、絶縁された専用巻き線を設け、PC、USB用の専用電源を搭載。4層によるDAC基板においても、超低位相雑音のクロックによるマスタークロックデザインを採用。左右対称レイアウトで、シールドケースに収容されている。
MM/MCフォノイコライザーも、パーツレイアウトを最適化し、S/Nの改善が図られた。また、アナログモードとソースダイレクトモードの搭載で、よりピュアな伝送を実現している。電源部には2基の大型トランスが搭載され、カスタム大型フィルターコンデンサー、回路の要所要所にSYコンデンサー、NEコンデンサーなど高音質パーツを出し惜しみなく採用した。このように、大幅に搭載回路の見直しが図られ、全体の増幅回路の最短化、最適化が行われている。
そうしたなかで、気になることがある。上位モデルである「PMA-2500NE」との音質差だ。出力は8Ω負荷で、10W程度の差があるものの、歪み率などの諸特性は変わらず、搭載機能も同等である。実勢価格の差は約3万円(定価差:約6万円)で、同社の最新ミドルクラスとなれば、どちらを選ぶべきか悩むことであろう。そこで、今回は両モデルのサウンドを徹底比較することとした。
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