公開日 2019/11/19 06:20
【特別企画】頑丈&圧倒的なコスパにも注目
新鋭ケーブルブランド「FIBBR」のHDMIが凄い! 画質・音質を追求するなら “光” を選ぼう
鴻池賢三
HDMIケーブルはデジタル伝送だから、どの製品を使っても画質や音質は同じと思っていないだろうか? 結論から言うと、製品によって確かな違いが存在する。
特に近年は4K化で映像データが増大傾向になっており、伝送速度は最大で18Gbpsに達するなど、高周波化に起因する劣化は避けられない状況だ。従来のメタルケーブルでは、最高峰の技術とクオリティを持ってしても5mを超える伝送が困難なのは周知の事実。たとえ映像が映っていたとしても劣化している可能性があることはご理解頂けるだろう。
4Kが当たり前となった今、8K時代を見据え、HDMIケーブルは新たなかたちに進化した。それが「光伝送」である。5mを超える長尺伝送に余裕で対応し、さらに映音クオリティに優れ、価格もリーズナブルな製品があると聞いたら、誰もが気になるのではないだろうか?
今回は、最新AV機器に、もはや不可欠と思える性能を達成した「FIBBR」の光HDMIケーブル「Ultra Pro」「King-A」「Pure 2」3モデルを、比較視聴も交えてレポートする。
■Philips出身技術者が多数在籍。注目の新進気鋭ブランド「FIBBR」
FIBBR(フィバー)は、世界最大の光ケーブル製造会社であるYOFC(Yangtze Optical Fibre and Cable Joint Stock Limited Company)と、大手半導体メーカーのVIA Technologiesが共同出資する光ファイバーケーブルブランド。
設計チームはErnest To氏を筆頭に、元Philipsの技術者が多数在籍。光通信チップの研究開発能力を持つのが強みだ。高品位な光ケーブル製造の実力とあわせ、巨大データセンターで用いられるような高度な伝送技術を、家庭用AV機器でも手に届く価格で届けようと取り組んでいる。
HDMIフォーラムにもメンバーとして参加し、規格の策定にも関与。機能性や使い勝手の面でも最先端を約束してくれる。FIBBRは日本では新しいブランドだが、世界ではすでに高い評価を確立したブランドなのだ。こうしたバックグラウンドを聞くと、その実力を期待せずにはいられない。
この度日本市場に投入されるのは、「Ultra Pro」「King-A」「Pure 2」の3製品。順に紹介していこう。
エントリーモデルの「Ultra Pro」は、FIBBR社が掲げる4Kクオリティを最も身近な価格で実現したモデルだ。
YOFCから独占供給を受けた高品位な光ファイバーを用いて、安価ながら高いクオリティを目指したモデル。また、FIBBR独自の「BendRobustテクノロジー」により柔軟性と堅牢性を両立。最小屈曲は2cmと極度な曲げにも対応でき、扱いやすいのもポイントだ。帯域幅は最大18Gbps、4K/HDR/4:4:4/60pの映像信号伝送に対応する。
ARC(Audio Return Channel)には非対応ながら、光ケーブル特有の「方向」を知らせる機能が秀逸だ。プレーヤー接続時に方向の成否を赤や緑、青のLED表示で知らせてくれるため、正しく差し込めているかどうか、明確に把握できる。またディスプレイ側には白色LEDを搭載し、懐中電灯がわりに暗所での作業を補助してくれるのも面白い。
ミドルクラスの「King-A」は、帯域幅/対応信号はUltra Proと同等だが、FIBBR自社開発チップを搭載し、画質と音質にもこだわったモデル。またFIBBRの光ケーブルは映像・音声はファイバーケーブル、コントロール信号用はメタル銅線というハイブリッド構造となっているが、King-Aではコントロール信号を1本にまとめて伝送する特許技術「TransFuture」を採用し、フェイルセーフEDIDやHDCP2.2の動作保証、およびARCにも対応する。そのほか、装着状態が正しいか光って知らせるLEDインジケーターも利用可能だ。
こうした高機能を実現しつつ、価格はUltra Proと1万円程度の差なので、FIBBRの実力を体感するなら、この「King-A」が最注目と言える。ちなみに、記事最後の価格表を見ていただければ一目瞭然だが、光ファイバーは線材がメタルより低コストなため、長尺になるほど割安感が増すのも光HDMIケーブルの特徴だ。
そして最上位の「Pure 2」は、端子ケースを金属素材にすることで制振性を高めており、さらにHDMIからの供給電力だけで不十分な場合、別途USB端子から給電できる設計となっている。
最大24GHzの帯域幅を持ち、4K/HDR/4:4:4/60p/12bitの映像信号伝送に対応する。原則、HDMIからの電力のみで動作するが、高周波の信号を安定して伝送するには余裕ある給電が望ましく、トラブルが許されないハイエンドホームシアターに適している。
一方、Ultra ProやKing-Aに搭載されているLEDインジケーター機能は省かれている。こうした機能の絞り込みもハイエンドらしいこだわりだろう。プロのインストール用途なら使い勝手の面でも問題ないはずだ。
特に近年は4K化で映像データが増大傾向になっており、伝送速度は最大で18Gbpsに達するなど、高周波化に起因する劣化は避けられない状況だ。従来のメタルケーブルでは、最高峰の技術とクオリティを持ってしても5mを超える伝送が困難なのは周知の事実。たとえ映像が映っていたとしても劣化している可能性があることはご理解頂けるだろう。
4Kが当たり前となった今、8K時代を見据え、HDMIケーブルは新たなかたちに進化した。それが「光伝送」である。5mを超える長尺伝送に余裕で対応し、さらに映音クオリティに優れ、価格もリーズナブルな製品があると聞いたら、誰もが気になるのではないだろうか?
今回は、最新AV機器に、もはや不可欠と思える性能を達成した「FIBBR」の光HDMIケーブル「Ultra Pro」「King-A」「Pure 2」3モデルを、比較視聴も交えてレポートする。
■Philips出身技術者が多数在籍。注目の新進気鋭ブランド「FIBBR」
FIBBR(フィバー)は、世界最大の光ケーブル製造会社であるYOFC(Yangtze Optical Fibre and Cable Joint Stock Limited Company)と、大手半導体メーカーのVIA Technologiesが共同出資する光ファイバーケーブルブランド。
設計チームはErnest To氏を筆頭に、元Philipsの技術者が多数在籍。光通信チップの研究開発能力を持つのが強みだ。高品位な光ケーブル製造の実力とあわせ、巨大データセンターで用いられるような高度な伝送技術を、家庭用AV機器でも手に届く価格で届けようと取り組んでいる。
HDMIフォーラムにもメンバーとして参加し、規格の策定にも関与。機能性や使い勝手の面でも最先端を約束してくれる。FIBBRは日本では新しいブランドだが、世界ではすでに高い評価を確立したブランドなのだ。こうしたバックグラウンドを聞くと、その実力を期待せずにはいられない。
この度日本市場に投入されるのは、「Ultra Pro」「King-A」「Pure 2」の3製品。順に紹介していこう。
エントリーモデルの「Ultra Pro」は、FIBBR社が掲げる4Kクオリティを最も身近な価格で実現したモデルだ。
YOFCから独占供給を受けた高品位な光ファイバーを用いて、安価ながら高いクオリティを目指したモデル。また、FIBBR独自の「BendRobustテクノロジー」により柔軟性と堅牢性を両立。最小屈曲は2cmと極度な曲げにも対応でき、扱いやすいのもポイントだ。帯域幅は最大18Gbps、4K/HDR/4:4:4/60pの映像信号伝送に対応する。
ARC(Audio Return Channel)には非対応ながら、光ケーブル特有の「方向」を知らせる機能が秀逸だ。プレーヤー接続時に方向の成否を赤や緑、青のLED表示で知らせてくれるため、正しく差し込めているかどうか、明確に把握できる。またディスプレイ側には白色LEDを搭載し、懐中電灯がわりに暗所での作業を補助してくれるのも面白い。
ミドルクラスの「King-A」は、帯域幅/対応信号はUltra Proと同等だが、FIBBR自社開発チップを搭載し、画質と音質にもこだわったモデル。またFIBBRの光ケーブルは映像・音声はファイバーケーブル、コントロール信号用はメタル銅線というハイブリッド構造となっているが、King-Aではコントロール信号を1本にまとめて伝送する特許技術「TransFuture」を採用し、フェイルセーフEDIDやHDCP2.2の動作保証、およびARCにも対応する。そのほか、装着状態が正しいか光って知らせるLEDインジケーターも利用可能だ。
こうした高機能を実現しつつ、価格はUltra Proと1万円程度の差なので、FIBBRの実力を体感するなら、この「King-A」が最注目と言える。ちなみに、記事最後の価格表を見ていただければ一目瞭然だが、光ファイバーは線材がメタルより低コストなため、長尺になるほど割安感が増すのも光HDMIケーブルの特徴だ。
そして最上位の「Pure 2」は、端子ケースを金属素材にすることで制振性を高めており、さらにHDMIからの供給電力だけで不十分な場合、別途USB端子から給電できる設計となっている。
最大24GHzの帯域幅を持ち、4K/HDR/4:4:4/60p/12bitの映像信号伝送に対応する。原則、HDMIからの電力のみで動作するが、高周波の信号を安定して伝送するには余裕ある給電が望ましく、トラブルが許されないハイエンドホームシアターに適している。
一方、Ultra ProやKing-Aに搭載されているLEDインジケーター機能は省かれている。こうした機能の絞り込みもハイエンドらしいこだわりだろう。プロのインストール用途なら使い勝手の面でも問題ないはずだ。
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