公開日 2008/02/26 10:56
AudioQuestアジア担当マネージャーが明かす最高峰ケーブル“WEL Signature”のすべて
音声ケーブルから映像ケーブルまで、幅広い製品ラインナップと確かな性能で多くのAVファンの信頼を得ている米AudioQuest(オーディオクエスト)。先日、同社アジア地域のセールス・マネージャーを務めるスティーブ・シェード氏が来社し、オーディオクエストの新製品展開について語ってくれた。
まず紹介したのはスピーカーケーブル“Rocket”シリーズ。今年1月より日本でも発売されているRocketシリーズだが、今回新たに切り売りタイプが登場する。日本でも今年4月もしくは5月に発売を予定しているという。
アメリカではケーブルの切り売りタイプが主流とのこと。今回のフィーチャーとしては、切り売り用のケーブルカバーや、オプションプラグを用意したことも挙げられる。シェード氏は「これらのアクセサリーを用意することで、完成品とほぼ同じクオリティの製品を、より低コストで手に入れられる」と自信を見せた。なお、最上位モデルとなる88はDBSが搭載されているが、切り売りモデルの場合はDBSなしでの販売となるとのことだ。
また、現在はPVC仕上げの製品のみのラインナップだが、ブレード仕上げの製品も新たに追加される。「アメリカではケーブルを壁内配線するのがメジャーだが、日本では宅内事情の違いにより、露出するケーブルの外観の美しさもより求められる」(シェード氏)という理由から、今回の追加に至ったとのことだ。なお、PVC仕上げ製品の販売は、切り売りモデルとして継続するとのことである。
なお、“Rocket”のオプションプラグ部は「一旦ニッケルメッキをしてから銀メッキを施すと見た目は良くなるが、中間層に余計なものが入ることになるので音が劣化する」(シェード氏)という考えから、ベリリウム銅に直接銀メッキを施している。
加えて、ACタップもお披露目された。「シンプルな構造で良い物を提供したい」という考えから、筐体にはプラスチックモールドを使用しPSCを3本内蔵。フィルターは搭載していない。非常にコストパフォーマンスの高い製品になっており、アメリカでは35米ドルで販売される。日本では5月、6月に発売を予定しているという。
さらに、アメリカで3月より発売が開始される「William E.Low Signature(WEL Signature)」モデルの詳細についても語ってくれた。本モデルについては前回来日した際も言及していたが(関連ニュース)、発売を間近に控え、より詳細な製品仕様について説明してくれた。
WEL SignatureはRCAケーブル/XLRケーブル、ACケーブルなどを用意している。導体にはフランスから輸入したPSS(純度の高い銀)を使用。これをテフロンのエアチューブの中に通している。WEL Signatureはこのエアチューブの口径を、同社製品「SKY」の約3倍大きく取り、より絶縁効果を向上。さらに、72VのDBSで絶縁体中の分子の方向性を揃えることにより、高品位な音再生を実現するという。なお、ケーブルの両端をしっかり処理し新しい空気の流入をなくすため、導体が錆びる心配はないとのことだ。
また、鉄とカーボンを交互に重ねた5層構造を採用することにより、RFノイズを熱に変化させ、効果的に消すことができるという。これにより信号の歪みが抑えられ、より良い音を実現する。
導体とコネクター部の接着には「Cold-Weld」方式を採用。これはコネクターの素材(銅や銀など)と同じ金属ペーストをツナギに使い、高い圧力をかけて接着する圧着法だ。「熱を加えたり、ハンダで余計なものを付けたりすると音が悪くなる」という思想から、このような方法に至ったのだという。コネクター部には、純度99.94%の銅削り出しのものを使用している。
「WEL Signatureは、William E.Lowの集大成となるケーブル。現在の技術の全てを投入した、オーディオのハイエンドと言うべき製品だ」とシェード氏は自信を見せた。今後のオーディオクエスト社の新製品に、期待が集まる。
(Phile-web編集部)
まず紹介したのはスピーカーケーブル“Rocket”シリーズ。今年1月より日本でも発売されているRocketシリーズだが、今回新たに切り売りタイプが登場する。日本でも今年4月もしくは5月に発売を予定しているという。
アメリカではケーブルの切り売りタイプが主流とのこと。今回のフィーチャーとしては、切り売り用のケーブルカバーや、オプションプラグを用意したことも挙げられる。シェード氏は「これらのアクセサリーを用意することで、完成品とほぼ同じクオリティの製品を、より低コストで手に入れられる」と自信を見せた。なお、最上位モデルとなる88はDBSが搭載されているが、切り売りモデルの場合はDBSなしでの販売となるとのことだ。
また、現在はPVC仕上げの製品のみのラインナップだが、ブレード仕上げの製品も新たに追加される。「アメリカではケーブルを壁内配線するのがメジャーだが、日本では宅内事情の違いにより、露出するケーブルの外観の美しさもより求められる」(シェード氏)という理由から、今回の追加に至ったとのことだ。なお、PVC仕上げ製品の販売は、切り売りモデルとして継続するとのことである。
なお、“Rocket”のオプションプラグ部は「一旦ニッケルメッキをしてから銀メッキを施すと見た目は良くなるが、中間層に余計なものが入ることになるので音が劣化する」(シェード氏)という考えから、ベリリウム銅に直接銀メッキを施している。
加えて、ACタップもお披露目された。「シンプルな構造で良い物を提供したい」という考えから、筐体にはプラスチックモールドを使用しPSCを3本内蔵。フィルターは搭載していない。非常にコストパフォーマンスの高い製品になっており、アメリカでは35米ドルで販売される。日本では5月、6月に発売を予定しているという。
さらに、アメリカで3月より発売が開始される「William E.Low Signature(WEL Signature)」モデルの詳細についても語ってくれた。本モデルについては前回来日した際も言及していたが(関連ニュース)、発売を間近に控え、より詳細な製品仕様について説明してくれた。
WEL SignatureはRCAケーブル/XLRケーブル、ACケーブルなどを用意している。導体にはフランスから輸入したPSS(純度の高い銀)を使用。これをテフロンのエアチューブの中に通している。WEL Signatureはこのエアチューブの口径を、同社製品「SKY」の約3倍大きく取り、より絶縁効果を向上。さらに、72VのDBSで絶縁体中の分子の方向性を揃えることにより、高品位な音再生を実現するという。なお、ケーブルの両端をしっかり処理し新しい空気の流入をなくすため、導体が錆びる心配はないとのことだ。
また、鉄とカーボンを交互に重ねた5層構造を採用することにより、RFノイズを熱に変化させ、効果的に消すことができるという。これにより信号の歪みが抑えられ、より良い音を実現する。
導体とコネクター部の接着には「Cold-Weld」方式を採用。これはコネクターの素材(銅や銀など)と同じ金属ペーストをツナギに使い、高い圧力をかけて接着する圧着法だ。「熱を加えたり、ハンダで余計なものを付けたりすると音が悪くなる」という思想から、このような方法に至ったのだという。コネクター部には、純度99.94%の銅削り出しのものを使用している。
「WEL Signatureは、William E.Lowの集大成となるケーブル。現在の技術の全てを投入した、オーディオのハイエンドと言うべき製品だ」とシェード氏は自信を見せた。今後のオーディオクエスト社の新製品に、期待が集まる。
(Phile-web編集部)