公開日 2015/09/30 13:18
テクニクス、初のヘッドホン「EAH-T700」やセットシステム“OTTAVA”を国内発表
ヘッドホンは9万円、OTTAVAは20万円
パナソニックは、Technics(テクニクス)ブランドの新製品を発表。ヘッドホン「EAH-T700」や一体型コンポ“OTTAVA”「SC-C500」2機種を2016年1月22日に発売する。11月20日から予約受付を開始。10月7日から開催の「CEATEC」や、10月16日から開催される「音展」に試聴機材を用意する。
今年のIFAでアナウンスされていた製品(関連ニュース)が国内向けに正式発表され、発売日や価格が明らかになったかたちだ。なお、IFAでアナウンスされたGrandシリーズは今回発表されなかったが、テクニクス事業推進室 室長の小川理子氏は「Grandシリーズ、そしてアナログターンテーブルは2016年度中に発売を予定している」と明言した。
各製品の詳細は以下のとおり。
■ヘッドホン「EAH-T700」
DJ向けモデルの発売はあったたものの、ハイファイモデルである「EAH」を型番に冠したモデルは10数年ぶり。新生テクニクス初のヘッドホンとなる。価格は90,000円(税抜)。国内工場で製造が行われている。
特徴は、φ50mmダイナミックドライバーとφ14mmスーパートゥイーターの2ウェイ構成とし、3Hz〜100kHzまでの再生に対応している点。ダイナミックドライバーの振動板にはAdvanced MLF(マルチ・レイヤー・フィルム)ダイアフラムを採用。パナソニックブランドのハイレゾ対応ヘッドホン「RP-HD10」の振動板とはドーム形状を変えたほか、マット処理とすることでフラットな特性を実現したという。また、トゥイーターにはアルミ振動板を採用した。2つのドライバーは最適な角度に傾けられており、自然な臨場感を実現するという。
ハウジング部はダブルアルマイト処理やスピン加工を施したアルミ製で、高級感と堅牢感を演出。Technicsロゴがレーザー刻印されている。ハンガー部分には鍛造アルミを採用し、不要振動を抑えている。内部配線には高純度無酸素銅を使用した。
ケーブルは着脱可能で、プラグ部は両端とも3.5mmステレオミニ。標準プラグ変換アダプターも付属する。導体は4N-OFCを採用。ケーブルのみの販売は行わず、断線等の際はサポートセンターでの対応となるとのこと。またバランス接続にも対応するが、当面バランス接続ケーブルの開発は予定していないという。
装着感にも配慮。RP-HD10にも採用されたHS(Horizontal Slide)スライド機構を本機も採用した。またイヤーパッドは人間工学にもとづいた形状としたほか、低反発クッションやプロテインレザーを使用することで、耳を優しく包み込むつくりとなっている。
なお気になるサウンドは、余計な色づけがなくナチュラルでクリア。IFA会場でのレビューは下記からご覧いただける。
▼山之内 正氏のレビューはこちら
▼山本 敦氏のレビューはこちら
■音楽を気軽に楽しめるCDステレオシステム“OTTAVA”「SC-C500」
“Premium”クラスには、より気軽に音楽を楽しめるCDステレオシステム“OTTAVA”「SC-C500」が新たに加わる。価格は200,000円(税抜)。愛称の“OTTAVA”(イタリア語でオクターブの意)は、ジャズ等でソリストが豊かなサウンドを奏でるために使う“オクターブ奏法”に由来する。これまであまりオーディオにこだわっていなかった音楽愛好家や、日常生活のなかで音楽を自然に楽しみたいユーザーをターゲットとして想定。「価値の凝縮された“音の宝石箱”のようなシステム。システムにリスナーが合わせるのではなく、リスナーのそばに寄り添うようなスタイルを目指した」(小川氏)とのことで、スイートスポットが広く、部屋の様々な場所で良い音を楽しめることが特徴となっている。
アンプ部にはJENO Engineを搭載。またLAPC機能も搭載されているなど、同社の最上位シリーズ“Referenceクラス”の技術をコンパクトな筐体に凝縮したものとなっている。
センターユニットは天面にトップローディング式のCDプレーヤーを搭載。こちらは自動ではなく手動で開け閉めする方式とすることで、アナログレコード再生のように触れて操作する楽しみも感じてもらえるようにしたのだという。
また、USB-DAC機能やネットワーク再生機能も用意。最大192kHz/32bit PCM(WAV/FLAC/AIFF/ALAC)や5.6MHz DSD(PCM変換)に対応する。またWi-Fiも内蔵し、AirPlayやBluetooth(AAC対応)にも対応している。
内蔵アンプの定格出力は、ウーファーが40W+40W(4Ω/1kHz時)、トゥイーターが10W+10W(4Ω/5kHz時)。筐体はアルミ製で、外形寸法は360W×91H×248.5Dmm、質量は約3.9kg。
スピーカーは100W×277H×110Dmm/約1.9kgとコンパクトサイズながら、非常に凝ったつくり。3基の1.2cmドーム型トゥイーターを正面+左右に配置し、270度の指向性を確保。8cmウーファーは1基を底面に、もう1基を天面に向けて配置。天面に向けたウーファーの上にはディフューザーを設けている。さらに、螺旋形状のスパイラルアコースティックチューブを内蔵。これらにより無指向性再生を実現でき、置くだけで部屋中に音が広がるとのこと。100kHzまでの再生が可能な“ハイレゾ対応”モデルでもある。スピーカー端子は、専用のものを本体底部に用意している。
▼山之内氏によるOTTAVAのレビューはこちら
■C700シリーズのスピーカーにブラックモデルが登場
Premiumクラス・C700シリーズのスピーカーにブラックモデル「SB-C700-K」が追加される。発売日は11月13日。価格はホワイトモデルと同じく158,000円(ペア・税抜)。
今年のIFAでアナウンスされていた製品(関連ニュース)が国内向けに正式発表され、発売日や価格が明らかになったかたちだ。なお、IFAでアナウンスされたGrandシリーズは今回発表されなかったが、テクニクス事業推進室 室長の小川理子氏は「Grandシリーズ、そしてアナログターンテーブルは2016年度中に発売を予定している」と明言した。
各製品の詳細は以下のとおり。
■ヘッドホン「EAH-T700」
DJ向けモデルの発売はあったたものの、ハイファイモデルである「EAH」を型番に冠したモデルは10数年ぶり。新生テクニクス初のヘッドホンとなる。価格は90,000円(税抜)。国内工場で製造が行われている。
特徴は、φ50mmダイナミックドライバーとφ14mmスーパートゥイーターの2ウェイ構成とし、3Hz〜100kHzまでの再生に対応している点。ダイナミックドライバーの振動板にはAdvanced MLF(マルチ・レイヤー・フィルム)ダイアフラムを採用。パナソニックブランドのハイレゾ対応ヘッドホン「RP-HD10」の振動板とはドーム形状を変えたほか、マット処理とすることでフラットな特性を実現したという。また、トゥイーターにはアルミ振動板を採用した。2つのドライバーは最適な角度に傾けられており、自然な臨場感を実現するという。
ハウジング部はダブルアルマイト処理やスピン加工を施したアルミ製で、高級感と堅牢感を演出。Technicsロゴがレーザー刻印されている。ハンガー部分には鍛造アルミを採用し、不要振動を抑えている。内部配線には高純度無酸素銅を使用した。
ケーブルは着脱可能で、プラグ部は両端とも3.5mmステレオミニ。標準プラグ変換アダプターも付属する。導体は4N-OFCを採用。ケーブルのみの販売は行わず、断線等の際はサポートセンターでの対応となるとのこと。またバランス接続にも対応するが、当面バランス接続ケーブルの開発は予定していないという。
装着感にも配慮。RP-HD10にも採用されたHS(Horizontal Slide)スライド機構を本機も採用した。またイヤーパッドは人間工学にもとづいた形状としたほか、低反発クッションやプロテインレザーを使用することで、耳を優しく包み込むつくりとなっている。
なお気になるサウンドは、余計な色づけがなくナチュラルでクリア。IFA会場でのレビューは下記からご覧いただける。
▼山之内 正氏のレビューはこちら
▼山本 敦氏のレビューはこちら
■音楽を気軽に楽しめるCDステレオシステム“OTTAVA”「SC-C500」
“Premium”クラスには、より気軽に音楽を楽しめるCDステレオシステム“OTTAVA”「SC-C500」が新たに加わる。価格は200,000円(税抜)。愛称の“OTTAVA”(イタリア語でオクターブの意)は、ジャズ等でソリストが豊かなサウンドを奏でるために使う“オクターブ奏法”に由来する。これまであまりオーディオにこだわっていなかった音楽愛好家や、日常生活のなかで音楽を自然に楽しみたいユーザーをターゲットとして想定。「価値の凝縮された“音の宝石箱”のようなシステム。システムにリスナーが合わせるのではなく、リスナーのそばに寄り添うようなスタイルを目指した」(小川氏)とのことで、スイートスポットが広く、部屋の様々な場所で良い音を楽しめることが特徴となっている。
アンプ部にはJENO Engineを搭載。またLAPC機能も搭載されているなど、同社の最上位シリーズ“Referenceクラス”の技術をコンパクトな筐体に凝縮したものとなっている。
センターユニットは天面にトップローディング式のCDプレーヤーを搭載。こちらは自動ではなく手動で開け閉めする方式とすることで、アナログレコード再生のように触れて操作する楽しみも感じてもらえるようにしたのだという。
また、USB-DAC機能やネットワーク再生機能も用意。最大192kHz/32bit PCM(WAV/FLAC/AIFF/ALAC)や5.6MHz DSD(PCM変換)に対応する。またWi-Fiも内蔵し、AirPlayやBluetooth(AAC対応)にも対応している。
内蔵アンプの定格出力は、ウーファーが40W+40W(4Ω/1kHz時)、トゥイーターが10W+10W(4Ω/5kHz時)。筐体はアルミ製で、外形寸法は360W×91H×248.5Dmm、質量は約3.9kg。
スピーカーは100W×277H×110Dmm/約1.9kgとコンパクトサイズながら、非常に凝ったつくり。3基の1.2cmドーム型トゥイーターを正面+左右に配置し、270度の指向性を確保。8cmウーファーは1基を底面に、もう1基を天面に向けて配置。天面に向けたウーファーの上にはディフューザーを設けている。さらに、螺旋形状のスパイラルアコースティックチューブを内蔵。これらにより無指向性再生を実現でき、置くだけで部屋中に音が広がるとのこと。100kHzまでの再生が可能な“ハイレゾ対応”モデルでもある。スピーカー端子は、専用のものを本体底部に用意している。
▼山之内氏によるOTTAVAのレビューはこちら
■C700シリーズのスピーカーにブラックモデルが登場
Premiumクラス・C700シリーズのスピーカーにブラックモデル「SB-C700-K」が追加される。発売日は11月13日。価格はホワイトモデルと同じく158,000円(ペア・税抜)。