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公開日 2007/02/23 18:09
RWPPIとRDVDCがJRTの合同成果発表会を開催 − DVD関連製品の高い互換性を確認
RWプロダクツプロモーションイニシアティブ(略称:RWPPI)、および記録型DVD会議(略称:RDVDC)は23日、両団体が共同実施するジョイント・ラウンドロビンテスト(以下:JRT)の合同成果報告会を、東京丸の内・カンファレンススクウェア M+で開催した。
JRTは、RWPPIが主催するRRT(Round Robin Test)とRDVDCが主催するCWG(Compatible Working Group)の参加メンバーが組織の壁を取り払い、相互に乗り入れ可能な互換性検証の場を実現すべく、2003年9月にスタートした活動である。第4回目の開催となる今回の共同互換性検証試験には、合計47社の企業が参加して、のべ164モデルについて405項目の試験が行われた。
発表会の冒頭に登壇した、RRTのヘッドチェアマンであるパイオニア(株)の石井英宏氏は、挨拶の中でJRTの役割について触れ「世界各国から記録型DVDの主要メーカーが集うJRTにおいて、精度の高い互換性テストが実施されていることは、引いてはユーザーの皆様に安心して使っていただける製品を世に送り出せていけるということである」と強調した。またRDVDCのディレクターである松下電器産業(株)の小石健二氏もJRTの成果について触れ「今回JRTに参加したメーカーによる、記録型DVD市場のカバー率は極めて高く、最終的に高い互換性が互いの機器間で確認されたことは大きな意味がある」とした。今回の第4回目のテストで、主に取り扱われた製品項目は、16倍速のDVD-R、6倍速のDVD-RW、6〜12倍速のDVD-RAM、および8倍速のDVD-R DLとなり、対応する各製品間での互換性が検証されてきた。
発表会では、各団体がワーキンググループ単位で展開している互換性検証試験の成果に関する詳細が、それぞれの責任者から発表された。第4回のJRTの成果について、全体のサマリーをサムスン電子のJEONG YONGCHAE氏が発表した。JEONG氏は「DVD-RW/R関連製品については98%、DVD-RAM関連製品については100%のテスト通過率が実現され、参加メーカーの記録型DVD製品間における高い互換性が確認された」と発表した。その他、今回のテストで具体的に得られた成果内容として、以下の項目が発表された。
1.6〜12倍速DVD-RAMディスクと対応ライターの記録物理特性に関して、ディスクメーカー2社、2モデル、およびライターメーカー9社、12モデル間で合計18項目の試験を行い、参加モデル間で安定した記録および再生品質が確保されていることを確認した。
2.DVD-RW/DVD-Rディスクと対応ライターの記録物理特性に関して、ディスクメーカー24社、39モデル、およびライターメーカー9社、10モデル間で合計215項目の試験を行い、安定した記録品質が確保されていること確認した。
3.DVD-RW/DVD-R対応ライターに関して、8社、10モデル間にて合計152の確認項目の論理互換性試験を実施。参加モデル間での記録・再生互換性を確認し、同時に参加メンバーの規格に関する共通理解をいっそう深めることができた。
4.DVD-RW/DVD-R対応レコーダー、DVDカムコーダー、およびPCオーサリングソフトに関して、9社、11モデル間での記録・再生・編集機能16項目(ビデオモード、VRモード、CPRM対応DVD-RDL、8cmディスク)にわたって高い互換性を確認した。
5.DVD-RW/DVD-R対応プレーヤー、ドライブ、およびPC再生ソフトウェアに関して、合計19社、80モデルにより4項目での再生互換性評価を行い、広範な環境下での再生互換を確認した。
なお、今回の検証成果に関する詳細はRWPPI、RDVDCのホームページで近日公開される予定だ。
発表会の最後には、JRTの今後の活動目標も公表された。まず、両団体の協力関係は今後も継続的に発展していく方向性が宣言された。また2007年度のJRTにおいては、12倍速DVD-R DL、2倍速DVD-RW DLを始めとする新しい規格に基づく製品がテスト対象に加えられ、CPRM対応ディスクや2層ディスク、8cmDVDなど、市場における成長性の高いアイテムについて積極的な互換性検証が行われる。また旧来のレガシー製品と新製品との間の互換性についてもより深いレベルでの検証が進められる。
本日の発表会の最後には、RWPPI代表のパイオニア(株)相澤宏紀氏が挨拶を行った。相澤氏は「発足当時はそれぞれに異なるビジネス戦略の上に立ってスタートした2つの団体が、今こうしてお客様を第一に考えて一緒に活動を進めていることを大変頼もしく思う」とコメントし、JRTの成果をねぎらうとともに、「これからも今までに増してお客様第一の立場で互換性検証活動を発展させていきたい」と意気込みを語った。
(Phile-web編集部)
JRTは、RWPPIが主催するRRT(Round Robin Test)とRDVDCが主催するCWG(Compatible Working Group)の参加メンバーが組織の壁を取り払い、相互に乗り入れ可能な互換性検証の場を実現すべく、2003年9月にスタートした活動である。第4回目の開催となる今回の共同互換性検証試験には、合計47社の企業が参加して、のべ164モデルについて405項目の試験が行われた。
発表会の冒頭に登壇した、RRTのヘッドチェアマンであるパイオニア(株)の石井英宏氏は、挨拶の中でJRTの役割について触れ「世界各国から記録型DVDの主要メーカーが集うJRTにおいて、精度の高い互換性テストが実施されていることは、引いてはユーザーの皆様に安心して使っていただける製品を世に送り出せていけるということである」と強調した。またRDVDCのディレクターである松下電器産業(株)の小石健二氏もJRTの成果について触れ「今回JRTに参加したメーカーによる、記録型DVD市場のカバー率は極めて高く、最終的に高い互換性が互いの機器間で確認されたことは大きな意味がある」とした。今回の第4回目のテストで、主に取り扱われた製品項目は、16倍速のDVD-R、6倍速のDVD-RW、6〜12倍速のDVD-RAM、および8倍速のDVD-R DLとなり、対応する各製品間での互換性が検証されてきた。
発表会では、各団体がワーキンググループ単位で展開している互換性検証試験の成果に関する詳細が、それぞれの責任者から発表された。第4回のJRTの成果について、全体のサマリーをサムスン電子のJEONG YONGCHAE氏が発表した。JEONG氏は「DVD-RW/R関連製品については98%、DVD-RAM関連製品については100%のテスト通過率が実現され、参加メーカーの記録型DVD製品間における高い互換性が確認された」と発表した。その他、今回のテストで具体的に得られた成果内容として、以下の項目が発表された。
1.6〜12倍速DVD-RAMディスクと対応ライターの記録物理特性に関して、ディスクメーカー2社、2モデル、およびライターメーカー9社、12モデル間で合計18項目の試験を行い、参加モデル間で安定した記録および再生品質が確保されていることを確認した。
2.DVD-RW/DVD-Rディスクと対応ライターの記録物理特性に関して、ディスクメーカー24社、39モデル、およびライターメーカー9社、10モデル間で合計215項目の試験を行い、安定した記録品質が確保されていること確認した。
3.DVD-RW/DVD-R対応ライターに関して、8社、10モデル間にて合計152の確認項目の論理互換性試験を実施。参加モデル間での記録・再生互換性を確認し、同時に参加メンバーの規格に関する共通理解をいっそう深めることができた。
4.DVD-RW/DVD-R対応レコーダー、DVDカムコーダー、およびPCオーサリングソフトに関して、9社、11モデル間での記録・再生・編集機能16項目(ビデオモード、VRモード、CPRM対応DVD-RDL、8cmディスク)にわたって高い互換性を確認した。
5.DVD-RW/DVD-R対応プレーヤー、ドライブ、およびPC再生ソフトウェアに関して、合計19社、80モデルにより4項目での再生互換性評価を行い、広範な環境下での再生互換を確認した。
なお、今回の検証成果に関する詳細はRWPPI、RDVDCのホームページで近日公開される予定だ。
発表会の最後には、JRTの今後の活動目標も公表された。まず、両団体の協力関係は今後も継続的に発展していく方向性が宣言された。また2007年度のJRTにおいては、12倍速DVD-R DL、2倍速DVD-RW DLを始めとする新しい規格に基づく製品がテスト対象に加えられ、CPRM対応ディスクや2層ディスク、8cmDVDなど、市場における成長性の高いアイテムについて積極的な互換性検証が行われる。また旧来のレガシー製品と新製品との間の互換性についてもより深いレベルでの検証が進められる。
本日の発表会の最後には、RWPPI代表のパイオニア(株)相澤宏紀氏が挨拶を行った。相澤氏は「発足当時はそれぞれに異なるビジネス戦略の上に立ってスタートした2つの団体が、今こうしてお客様を第一に考えて一緒に活動を進めていることを大変頼もしく思う」とコメントし、JRTの成果をねぎらうとともに、「これからも今までに増してお客様第一の立場で互換性検証活動を発展させていきたい」と意気込みを語った。
(Phile-web編集部)