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公開日 2016/04/30 23:40
<ヘッドホン祭>CROSSZONEの“頭外定位”ヘッドホン「CZ-1」/RME初のDSD対応DAC「ADI-2 Pro」
各ブースの模様を一斉レポート
4月29日(金・祝)、30日(土)と中野サンプラザで開催されている「春のヘッドホン祭2016」。本稿ではエミライ、OPPO Digital、シンタックスジャパン、アイ・オー・データ機器、TRIODE、ナスペックなどの各ブースについてお伝えしよう。
■エミライ
MrSpeakersからは平面磁界駆動型ヘッドホンの第2世代モデル「ETHER 1.1」/「ETHER C 1.1」(関連ニュース)も出展された。両モデル共に特許技術である“V-Planar振動板”を継承しつつ、新開発のチューニングパーツを採用。V-Planar振動板の性能をさらに引き出すことが可能になったという。「ETHER 1.1」が開放型、「ETHER C 1.1」が密閉型モデルとなる。
なお、すでに購入済の従来品「ETHER」「ETHER C」についても、アップグレードキット(正規品ユーザーは1個を無償提供)によって、「1.1」相当にすることができる。このチューニングパーツはハウジング内に装着されていて、イヤーパッドを外せばユーザー自身で取り付けが可能だ、
また、29日にはMrSpeakersの静電型ヘッドホンの開発発表会を実施(関連ニュース)。以降はブースでも、「静電型ETHER」のサウンドを聴くことができた。
同社が取り扱うexaSoundの新製品となるネットワークブリッジ「PlayPoint」も登場。同社製USB-DACと接続することで「ネットワークプレーヤー化」できる。発売時期は未定だが、価格は25万円を予定。詳細はこちらのレビューでも紹介している。
■OPPO Digital
OPPO Digital Japanは、ヘッドホン「PM-1」「PM-3」や、ヘッドホンアンプ「HA-1」「HA-2」などのデモを実施。新製品では、「PM-3」用のバランス接続ケーブル「6N-OFC Balanced Headphone Cable for HA-1」が出展されていた。
■RHA
RHAは最上位イヤホン「T20i」のBlackモデルを出展。また、同社初のUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ「DACAMP」を参考出展。本機はmini 4pin XLR端子によるバランス駆動や、11.2MHz DSDの再生にも対応予定。DACチップはESS製「ES9018MK2」を2基搭載する。発売時期などは未定で、仕様についても今後変更される可能性があるとのことだ。
■シンタックスジャパン
シンタックスジャパンは、4月7日に独フランクフルトで開催されたmusikmesse 2016でRMEが発表した新製品を早速出展。RME初となるDSD対応のAD/DAコンバーター「ADI-2 Pro」を披露した。
DSD 512(22.6MHz)およびPCM 768kHzの再生に対応する。従来機「ADI-2」をベースに全回路の見直しを実施、部品も現代の最高水準品を採用したとのこと。高いジッター抑制能力を持つ独自クロック「SteadyClock III」ももちろん備え、DSPによる信号処理、2系統のヘッドホン出力、クラス・コンプライアンプUSB接続モードなどの機能も採用する。RMEはこれまで一貫してDSD対応を行ってこなかっただけに、ADI-2 Proの登場はセンセーショナルと言えよう。
また、同社が取り扱いを予定しているariaのミュージックサーバー「aria piccolo」とRMEのUSBオーディオインターフェース「Babyface Pro」を組み合わせたデモも行っていた。
■アイ・オー・データ機器
アイ・オー・データ機器は、“fidata”「HFAS1」とヘッドホンアンプ搭載USB-DAC、ヘッドホンを組み合わせたリスニングシステムを紹介していた。オーディオ用NASとして登場した「HFAS1」は、今年2月のアップデートでUSB-DAC接続にも対応。USB-DACと組み合わせて“サーバー内蔵ネットワークトランスポート”として利用することも可能になった。
データ量の大きなハイレゾを保存・配信するサーバーと、ハイレゾ再生を行うトランスポートの二役をHFAS1が担い、ここにUSB-DAC/ヘッドホンアンプを組み合わせることで高音質かつシンプル、使い勝手も良いヘッドホン環境が構築できることをアピールしていた。
また「CDレコ」のデモも実施。PCを使うことなくスマートフォンやタブレットに音楽CDをリッピングできる便利さを体感することができた。
■Head-Fiジャパン
ヘッドホンやパーソナルオーディオに関するコミュニティサイト「Head-Fi」が、日本にも参入。このたび日本語版「head-fi.jp」がスタートする。ヘッドホン祭の会場では、正式ローンチを前にサイトをアピールし参加者を募集していた。コミュニティにレビューを投稿したりすると、海外のHead-Fiイベントに招待されるチャンスもあるとのことだ。
■HIFIMAN
HiFiMAN JAPANは、新ヘッドホン「Edition S」を出展。こちらは密閉型/オープン型を、本体側面のマグネティックプレートで切り替えられるのが大きな特徴。ドライバーは50mmのダイナミック型のものを搭載。ケーブルは着脱可能(3.5mmタイプ)。
真空管とトランジスタのハイブリッドアンプ「EF1000」も登場していた。こちらはスピーカー用のアンプとしてはもちろん、ヘッドホンアンプとして使うこともできる。純A級、もしくはAB級駆動が可能だ。
また、ハイレゾDAP「SuperMini」も参考出展されていた。筐体は航空機グレードのアルミニウム製。最大192kHz/24bit PCMおよび2.8MHz DSDの再生に対応する。PCMはWAV/FLAC/AIFF/ALAC/APE/MP3/AAC/WMA/OGGに対応。出力は最大約400mW。ハインピーダンスのヘッドホンでも駆動できるという。バッテリー駆動時間は約22時間。
■TRIODE
トライオードブースには、先日発表されたCROSSZONEの新ヘッドホン「CZ-1」(関連ニュース)が早速登場していた。
CROSSZONE社は、国内大手音響機器メーカー元エンジニアの協力のもと、台湾大手EMSメーカーが設立した音響機器開発会社。部品は大手EMSで作り、組立や調整は長野県岡谷市の工場で行っている。
CZ-1は、「スピーカー再生したときのような自然な音」を目指して開発されたという密閉型ヘッドホン。三角形のハウジングは外観も特徴的だが、ドライバーの配置方法やヘッドバンドの機構も非常にユニークだ。
ハウジング内部は「ハウジングにモニタールームを作る」というコンセプトの特別な構造。23mmのメインHFドライバー、40mmのCFドライバー、40mmのメインLFドライバーの3基を、ハウジング内に立体的に配置している。
Rchを例に挙げると、HFドライバーとLFドライバーでRchスピーカーから右耳へ届く直接音を作る。また、同2基のドライバーの背面の音を内部のパイプで最適な位置に配置し、壁への反射音を作る。さらに、CFドライバーでLchから右耳へ回り込んでくる音を作ることで、音楽の自然な頭外定位/前方定位を得られるのだという。
ヘッドバンドはどんなユーザーの頭にもフィットし適正な側圧が得られる構造となっている。
■GOLDMUND
ゴールドムンドジャパンは、6月1日より発売になる独B.M.C.のDAC/ヘッドホンアンプ「Pure DAC MKII」(関連ニュース)をさっそく披露した。
本機は2013年に登場した「Pure DAC」の後継機種で、開発者であるCarlos Candeias氏の最新の研究成果を基にアナログ回路を一新。可変ゲインによる独自のボリューム方式「DIGM」、このDIGMに負荷からの反作用を排除するLEF出力段を融合した「DAPC(Digital/Analog Power Conversion)」方式をそれぞれ第2世代へと発展させた。USB-DACは5.6MHz DSDと384kHz/32bitの再生に対応。ヘッドホンアンプは6.3mm標準端子によるアンバランス出力、4pin XLR端子によるバランス出力を搭載している。
また、Cocktail Audioのミュージックサーバー「CA-X40」も登場。プレーヤー、ストレージ、そしてヘッドホン出力までを1筐体に納めたオールインワンシステムによるヘッドホン再生をアピールした。
■コルグ
コルグは、同社とノリタケカンパニーリミテドが共同開発した楽器・音響機器用の新しい真空管「Nutube(ニューチューブ)」を用いたヘッドホンアンプおよびパワーアンプを参考出展した。パワーアンプについては、角田郁雄氏のオーディオ試聴イベントにて、実際にそのサウンドも披露された。
Nutubeの特徴は、従来の真空管比2%以下の電力で動作するという大幅な省電力化を実現したことと、従来比30%以下の容積という小型化を実現したこと。寿命も30,000時間を確保したという。取り付け治具不要で、基板への直接取り付けが行えることもポイントとなる。開発にあたっては、ノリタケカンパニーリミテドの子会社であるノリタケ伊勢電子が製造する蛍光表示管の技術を応用されている。
■KEF
KEFはBluetoothスピーカー「Muo」の新色“ブリリアントローズ”を出展。その他、同社のイヤホンやヘッドホンのデモンストレーションを行った。
■ナスペック
ナスペックは、Cambridge Audio、North Star Design、Pro-Jectなどのオーディオ製品を出展。またWireWorldのヘッドホンケーブルを使ったデモを行っていた。さらに角田郁雄氏によるオーディオ試聴イベントでは、今後発売予定のPlayback DesignsのDAC/ヘッドホンアンプ「Merlot DAC」が国内初公開。実際にその音を聴くこともできた。
■OJI Special
山陽化成は、同社が展開するOJI Specialの製品を展示。山陽化成創立50周年を記念した、5台限定のヘッドホンアンプ「BDI-DC24B -G Limited」(関連ニュース)を出展した。
■ゲート
ゲートは、同社が扱うFISCHER AUDIOの上位ブランドとなる「KENNERTON」のイヤホン 4機種を初公開。いずれも5月下旬の発売を予定している。最上位モデル「ALGIZ」(予価59,000円)は10mmドライバーを搭載し、音調を変更できる交換可能なフィルターを2種類同梱。「JIMO」(予価45,000円)と「IKIZ」(29,000円)は、6mmと10mmのダイナミックドライバーを同軸配置したモデル。「LAGUZ」(予価14,000円)はアルミ筐体を採用し、8mmダイナミック型ドライバーを搭載する。
■メース
メースのブースでは、最先端ハイエンドオーディオモデルが登場。MYTEK DIGITAL「Brooklyn」やMERGING「NADAC」など、オーディオマニアも注目のモデルのサウンドをヘッドホンで確認することができた。
■KURADA
KURADAはアルミ筐体のオープン型ヘッドホン「C10」を参考出展。試作機はドライバーが露出していたが、製品版ではなんらかの形で隠すことも考えているという。発売は6月を予定しているとのことだ。また、ユーザーからのオーダーで製造したフルオープン型ヘッドホンも展示されていた。
■マス工房
マス工房は前回の「ポタ研」から引き続き、同社ヘッドホンアンプでAKG「K1000」を駆動するデモを実施。「model 394」との組み合わせによるバランス駆動などを行っていた。
■エミライ
MrSpeakersからは平面磁界駆動型ヘッドホンの第2世代モデル「ETHER 1.1」/「ETHER C 1.1」(関連ニュース)も出展された。両モデル共に特許技術である“V-Planar振動板”を継承しつつ、新開発のチューニングパーツを採用。V-Planar振動板の性能をさらに引き出すことが可能になったという。「ETHER 1.1」が開放型、「ETHER C 1.1」が密閉型モデルとなる。
なお、すでに購入済の従来品「ETHER」「ETHER C」についても、アップグレードキット(正規品ユーザーは1個を無償提供)によって、「1.1」相当にすることができる。このチューニングパーツはハウジング内に装着されていて、イヤーパッドを外せばユーザー自身で取り付けが可能だ、
また、29日にはMrSpeakersの静電型ヘッドホンの開発発表会を実施(関連ニュース)。以降はブースでも、「静電型ETHER」のサウンドを聴くことができた。
同社が取り扱うexaSoundの新製品となるネットワークブリッジ「PlayPoint」も登場。同社製USB-DACと接続することで「ネットワークプレーヤー化」できる。発売時期は未定だが、価格は25万円を予定。詳細はこちらのレビューでも紹介している。
■OPPO Digital
OPPO Digital Japanは、ヘッドホン「PM-1」「PM-3」や、ヘッドホンアンプ「HA-1」「HA-2」などのデモを実施。新製品では、「PM-3」用のバランス接続ケーブル「6N-OFC Balanced Headphone Cable for HA-1」が出展されていた。
■RHA
RHAは最上位イヤホン「T20i」のBlackモデルを出展。また、同社初のUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ「DACAMP」を参考出展。本機はmini 4pin XLR端子によるバランス駆動や、11.2MHz DSDの再生にも対応予定。DACチップはESS製「ES9018MK2」を2基搭載する。発売時期などは未定で、仕様についても今後変更される可能性があるとのことだ。
■シンタックスジャパン
シンタックスジャパンは、4月7日に独フランクフルトで開催されたmusikmesse 2016でRMEが発表した新製品を早速出展。RME初となるDSD対応のAD/DAコンバーター「ADI-2 Pro」を披露した。
DSD 512(22.6MHz)およびPCM 768kHzの再生に対応する。従来機「ADI-2」をベースに全回路の見直しを実施、部品も現代の最高水準品を採用したとのこと。高いジッター抑制能力を持つ独自クロック「SteadyClock III」ももちろん備え、DSPによる信号処理、2系統のヘッドホン出力、クラス・コンプライアンプUSB接続モードなどの機能も採用する。RMEはこれまで一貫してDSD対応を行ってこなかっただけに、ADI-2 Proの登場はセンセーショナルと言えよう。
また、同社が取り扱いを予定しているariaのミュージックサーバー「aria piccolo」とRMEのUSBオーディオインターフェース「Babyface Pro」を組み合わせたデモも行っていた。
■アイ・オー・データ機器
アイ・オー・データ機器は、“fidata”「HFAS1」とヘッドホンアンプ搭載USB-DAC、ヘッドホンを組み合わせたリスニングシステムを紹介していた。オーディオ用NASとして登場した「HFAS1」は、今年2月のアップデートでUSB-DAC接続にも対応。USB-DACと組み合わせて“サーバー内蔵ネットワークトランスポート”として利用することも可能になった。
データ量の大きなハイレゾを保存・配信するサーバーと、ハイレゾ再生を行うトランスポートの二役をHFAS1が担い、ここにUSB-DAC/ヘッドホンアンプを組み合わせることで高音質かつシンプル、使い勝手も良いヘッドホン環境が構築できることをアピールしていた。
また「CDレコ」のデモも実施。PCを使うことなくスマートフォンやタブレットに音楽CDをリッピングできる便利さを体感することができた。
■Head-Fiジャパン
ヘッドホンやパーソナルオーディオに関するコミュニティサイト「Head-Fi」が、日本にも参入。このたび日本語版「head-fi.jp」がスタートする。ヘッドホン祭の会場では、正式ローンチを前にサイトをアピールし参加者を募集していた。コミュニティにレビューを投稿したりすると、海外のHead-Fiイベントに招待されるチャンスもあるとのことだ。
■HIFIMAN
HiFiMAN JAPANは、新ヘッドホン「Edition S」を出展。こちらは密閉型/オープン型を、本体側面のマグネティックプレートで切り替えられるのが大きな特徴。ドライバーは50mmのダイナミック型のものを搭載。ケーブルは着脱可能(3.5mmタイプ)。
真空管とトランジスタのハイブリッドアンプ「EF1000」も登場していた。こちらはスピーカー用のアンプとしてはもちろん、ヘッドホンアンプとして使うこともできる。純A級、もしくはAB級駆動が可能だ。
また、ハイレゾDAP「SuperMini」も参考出展されていた。筐体は航空機グレードのアルミニウム製。最大192kHz/24bit PCMおよび2.8MHz DSDの再生に対応する。PCMはWAV/FLAC/AIFF/ALAC/APE/MP3/AAC/WMA/OGGに対応。出力は最大約400mW。ハインピーダンスのヘッドホンでも駆動できるという。バッテリー駆動時間は約22時間。
■TRIODE
トライオードブースには、先日発表されたCROSSZONEの新ヘッドホン「CZ-1」(関連ニュース)が早速登場していた。
CROSSZONE社は、国内大手音響機器メーカー元エンジニアの協力のもと、台湾大手EMSメーカーが設立した音響機器開発会社。部品は大手EMSで作り、組立や調整は長野県岡谷市の工場で行っている。
CZ-1は、「スピーカー再生したときのような自然な音」を目指して開発されたという密閉型ヘッドホン。三角形のハウジングは外観も特徴的だが、ドライバーの配置方法やヘッドバンドの機構も非常にユニークだ。
ハウジング内部は「ハウジングにモニタールームを作る」というコンセプトの特別な構造。23mmのメインHFドライバー、40mmのCFドライバー、40mmのメインLFドライバーの3基を、ハウジング内に立体的に配置している。
Rchを例に挙げると、HFドライバーとLFドライバーでRchスピーカーから右耳へ届く直接音を作る。また、同2基のドライバーの背面の音を内部のパイプで最適な位置に配置し、壁への反射音を作る。さらに、CFドライバーでLchから右耳へ回り込んでくる音を作ることで、音楽の自然な頭外定位/前方定位を得られるのだという。
ヘッドバンドはどんなユーザーの頭にもフィットし適正な側圧が得られる構造となっている。
■GOLDMUND
ゴールドムンドジャパンは、6月1日より発売になる独B.M.C.のDAC/ヘッドホンアンプ「Pure DAC MKII」(関連ニュース)をさっそく披露した。
本機は2013年に登場した「Pure DAC」の後継機種で、開発者であるCarlos Candeias氏の最新の研究成果を基にアナログ回路を一新。可変ゲインによる独自のボリューム方式「DIGM」、このDIGMに負荷からの反作用を排除するLEF出力段を融合した「DAPC(Digital/Analog Power Conversion)」方式をそれぞれ第2世代へと発展させた。USB-DACは5.6MHz DSDと384kHz/32bitの再生に対応。ヘッドホンアンプは6.3mm標準端子によるアンバランス出力、4pin XLR端子によるバランス出力を搭載している。
また、Cocktail Audioのミュージックサーバー「CA-X40」も登場。プレーヤー、ストレージ、そしてヘッドホン出力までを1筐体に納めたオールインワンシステムによるヘッドホン再生をアピールした。
■コルグ
コルグは、同社とノリタケカンパニーリミテドが共同開発した楽器・音響機器用の新しい真空管「Nutube(ニューチューブ)」を用いたヘッドホンアンプおよびパワーアンプを参考出展した。パワーアンプについては、角田郁雄氏のオーディオ試聴イベントにて、実際にそのサウンドも披露された。
Nutubeの特徴は、従来の真空管比2%以下の電力で動作するという大幅な省電力化を実現したことと、従来比30%以下の容積という小型化を実現したこと。寿命も30,000時間を確保したという。取り付け治具不要で、基板への直接取り付けが行えることもポイントとなる。開発にあたっては、ノリタケカンパニーリミテドの子会社であるノリタケ伊勢電子が製造する蛍光表示管の技術を応用されている。
■KEF
KEFはBluetoothスピーカー「Muo」の新色“ブリリアントローズ”を出展。その他、同社のイヤホンやヘッドホンのデモンストレーションを行った。
■ナスペック
ナスペックは、Cambridge Audio、North Star Design、Pro-Jectなどのオーディオ製品を出展。またWireWorldのヘッドホンケーブルを使ったデモを行っていた。さらに角田郁雄氏によるオーディオ試聴イベントでは、今後発売予定のPlayback DesignsのDAC/ヘッドホンアンプ「Merlot DAC」が国内初公開。実際にその音を聴くこともできた。
■OJI Special
山陽化成は、同社が展開するOJI Specialの製品を展示。山陽化成創立50周年を記念した、5台限定のヘッドホンアンプ「BDI-DC24B -G Limited」(関連ニュース)を出展した。
■ゲート
ゲートは、同社が扱うFISCHER AUDIOの上位ブランドとなる「KENNERTON」のイヤホン 4機種を初公開。いずれも5月下旬の発売を予定している。最上位モデル「ALGIZ」(予価59,000円)は10mmドライバーを搭載し、音調を変更できる交換可能なフィルターを2種類同梱。「JIMO」(予価45,000円)と「IKIZ」(29,000円)は、6mmと10mmのダイナミックドライバーを同軸配置したモデル。「LAGUZ」(予価14,000円)はアルミ筐体を採用し、8mmダイナミック型ドライバーを搭載する。
■メース
メースのブースでは、最先端ハイエンドオーディオモデルが登場。MYTEK DIGITAL「Brooklyn」やMERGING「NADAC」など、オーディオマニアも注目のモデルのサウンドをヘッドホンで確認することができた。
■KURADA
KURADAはアルミ筐体のオープン型ヘッドホン「C10」を参考出展。試作機はドライバーが露出していたが、製品版ではなんらかの形で隠すことも考えているという。発売は6月を予定しているとのことだ。また、ユーザーからのオーダーで製造したフルオープン型ヘッドホンも展示されていた。
■マス工房
マス工房は前回の「ポタ研」から引き続き、同社ヘッドホンアンプでAKG「K1000」を駆動するデモを実施。「model 394」との組み合わせによるバランス駆動などを行っていた。