• ブランド
    特設サイト
公開日 2009/05/13 15:14

「USBケーブルは新たな好機」 - オーディオクエストCEOが注目の新製品情報を明らかに

Wild Blue Yonder/Meteorも発売間近
Phile-web編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
高品位な映像/音声ケーブルで多くのファンを抱える米AudioQuest(オーディオクエスト)社。昨日、同社CEOのウィリアム・E・ロウ氏が来社し、2月の記事でもお伝えしたケーブル新製品「Wild Blue Yonder」「Meteor」の最新状況、さらに今後の同社の注力商品について語ってくれた。

同社CEOのウィリアム・E・ロウ氏

■注目のケーブル2機種がいよいよ6月に国内発売へ

まずロウCEOが紹介したのは、インターコネクトケーブル「Wild Blue Yonder」。米国ではRCAタイプが既に発売され、XLRタイプなども順次していく。米国での販売価格は4,200ドル(ペア・1m)。導体はパーフェクト・サーフェス・シルバー(PSS)が用いられ、同社独自のDBSシステムも採用されている。外皮にはテフロンを用い、5層の防ノイズ構造となっている。前回の記事では国内発売が3~4月とのことだったが、少し発売時期が遅れ、6月頃に国内で正式発表、6月末に発売というスケジュールになる予定。

インターコネクトケーブル「Wild Blue Yonder」

また、米国ではすでに3,090ドル/2.4mペアで発売されているスピーカーケーブル「Meteor」についても、国内では6月末に発売される予定。導体はパーフェクト・サーフェス・カッパー(PSC+)とパーフェクト・サーフェス・シルバー(PSS)を採用し、DBSも搭載している。ロウCEOは、「1990年代に銀と銅の導線を使ったモデルがあったが、PSC+のクオリティが単純な銀線を超えてしまったので、その後あまり使っていなかった。最近になってPSSが登場したので状況が変わり、再び銀と銅を組み合わせる意義が生まれた。製品では、帯域によって使う導体の素材を区別するのではなく、全帯域で銅とシルバーを使う方法を使っている」と説明する。

スピーカーケーブル「Meteor」

2製品はどちらも高価な製品だが、ロウCEOは「上位機種で培った技術がふんだんに盛り込まれ、性能も近接している」と、コストパフォーマンスの高さへの自信をあらわにした。事実「Wild Blue Yonder」は、ロウCEOの名を冠したフラグシップモデル「WEL Signature」のコネクター形状を踏襲している。「コネクターのサイズは一回り小さくなったが、素材は無酸素銅のインゴットで、音質対策は徹底している」と胸を張る。

■「USBケーブルは新たな好機」

またロウCEOは、今後の製品展開についても語ってくれた。同氏は「USB-DACは新しいオーディオカテゴリーとして人気を集めている。オーディオクエストとしても、USBケーブルは新たな好機と捉えている。これまでオーディオクエストのケーブルはCOAXやAES/EBUなど伝統的なものが多かったが、これにUSBを加える」と、オーディオグレードのUSBケーブルを発売することを明らかにした。

まだ詳細は未定の部分も多いとのことだが、4機種ほどをラインナップする予定で、上位2機種はDBSを装備。導体については、最上位機種はPSSを、上から2番目の機種は銀を10%コーティングしたものを採用する計画。価格帯はエントリーモデルが45ドル、最上位機種が400~500ドル程度(いずれも1m)になる見込み。本国での発売は8月頃を予定している。

そのほか、バイワイヤジャンパー「BWJ」のプロトタイプも見せてくれた。国内での販売を担当するマランツ コンシューマー マーケティングの担当者も、「準備できたらすぐに発売したい」と期待を寄せる。製品は導体にPSSとPSC+を使ったもの、PSSを使ったものの2グレードが用意され、PSSとPSC+のモデルが4本1万円、PSSモデルが4本1万5,000円~20,000円程度になる予定という。

バイワイヤジャンパー「BWJ」のプロトタイプ

最後にロウCEOは、自宅でKUROを使用していると語った上で、「オーディオクエストのケーブルは、ピュアオーディオ機器でなくても高い効果を実現できる。先日もKUROに接続したオーディオケーブルを変えたところ、自分がケーブルをデザインしているのだから驚くはずはないのに、その音の変わりように心底ビックリした。テレビの付属スピーカーでも明らかに音質が向上する。映像ケーブルも同様で、画質が相当改善した」と自らの体験談を紹介してくれた。

同社のケーブルはエントリークラスからハイエンドモデルまで、幅広いラインナップを揃えていることも大きな特徴の一つだ。「我々はニーズがあればどんなケーブルでも作る」と力強く語るロウCEO。今後の展開に注目したい。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 【こういうのでいいんだよ】イヤホンマニアも高評価。オーディオテクニカのUSB-C有線機「ATH-CKS330NC」が今売れている理由とは?
2 AirPods Max、ロスレスと超低遅延再生に対応。4月のiOS 18.4とUSB-C接続で
3 プロが「まるで映画館」と驚くサウンドバーが3万円強!JBL「CINEMA SB580」がAmazonで激安に
4 【Qobuzを楽しむ50万円プラン】プライマー&ピエガ、これぞスモール・ラグジュアリーの音楽世界
5 【ミニレビュー】手のひらサイズで効果抜群!LANケーブルに直列接続する「EE1」はQobuzにも効く
6 オンキヨー・カムバック!テレビの音も新鮮に、リビングオーディオ対応プリメイン「TX-8470」レビュー
7 「EPICON」がついに「EPIKORE」へ。DALIの理想を結実させたハイエンド・スピーカーが登場
8 【プロレビュー有】映画も音楽も上質体験! プレミアムな万能ヘッドホン「Sonos Ace」が“お値段以上”なワケ
9 デノン新フラグシップ「3000シリーズ」の実力は? 「PMA-3000NE」「DCD-3000NE」をB&WとDALIで聴き比べ!
10 YouTubeの画質がiPhoneで低下する問題が解決。「すべてのストリーミングが正常に」
3/25 10:40 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX