• ブランド
    特設サイト
公開日 2014/04/11 14:00

パナソニック、4K液晶“VIERA”「AX800」 − 広色域パネル/6軸色補正搭載

「ヘキサクロマドライブ」で高画質化
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
パナソニックは、4K液晶テレビ“VIERA”の新モデルとして、「AX800」シリーズを5月中旬に発売する。

AX800シリーズの画面サイズは65型、58型、50型の3サイズ。同社はこれまで、4K液晶テレビとして「WT600」を展開していたが、65型モデル「TH-L65WT600」のみのラインナップだった。今回はサイズを拡大し、本格展開する。

上段左から「TH-58AX800F」「TH-50AX800F」 下段左から「TH-65AX800」「TH-58AX800」「TH-50AX800」

スタンドを無くし、筐体の上方を奥行き方向に3度傾けた「スラントデザイン」を採用。これにより大画面をテレビボードに置いた場合でも、見上げずに視聴できる。なお、58型と50型については、従来型のスタンドを採用し、画面を垂直に設置する「スタンダードデザイン」モデルも用意する。AX800シリーズの概要は以下の通り。

【スタンダードデザイン】
・58型「TH-58AX800F」」¥OPEN(予想実売価格43万円前後)
・50型「TH-50AX800F」¥OPEN(予想実売価格38.5万円前後)

「TH-58AX800F」

「TH-50AX800F」
【スラントデザイン】
・65型「TH-65AX800」¥OPEN(予想実売価格67万円前後)
・58型「TH-58AX800」¥OPEN(予想実売価格46万円前後)
・50型「TH-50AX800」¥OPEN(予想実売価格41.5万円前後)


「TH-65AX800」
AX800シリーズを含む2014年度のVIERA新モデルのコンセプトは「液晶No.1画質&Smart Inovation」。画質と使いやすさをともに進化させた。新規格への対応も果たしており、HDMI 2.0に対応する端子を装備しているほか、HDCP 2.2にも対応。さらにHEVCデコーダーも内蔵している。以下、詳細を見ていこう。

「ヘキサクロマドライブ」で広色域・色再現性向上

画質面では、新たにパネルとチップを統合した高画質化技術「ヘキサクロマドライブ」(HEXA CHROMA DRIVE)を搭載した。「ヘキサ」とはギリシャ語で「6」を表す言葉で、ヘキサクロマドライブは、RGBの3つの座標軸だけで映像処理を行うのではなく、補色である「CMY」も加えた6つの座標軸で補正することが特徴。これにより色彩豊かで忠実な映像を再現できるとしている。さらに液晶パネルにも広色域のものを採用。パネルとヘキサクロマドライブにより、広色域かつ正確な色再現性を実現したという。


カラーマネジメント回路は、前述の通り、6軸で色座標を補正することが大きな特徴。これにより中間色がねじれない、原画に忠実な広色域化を実現できるとしている。

また新カラーマネジメント回路では、暗いシーン(低輝度時)の色再現性が高まることも大きなポイント。従来モデルでは、たとえば輝度レベル10%の信号になると色域のねじれが発生し、色再現性が低下していたが、AX800のカラーマネジメント回路では、色域のねじれを解消して暗部の色再現性を改善している。


「ヘキサクロマドライブ」によって低輝度時の発色の変化を抑えた
また、ハイビジョン放送の色域も、カラーリマスター技術により、ほぼデジタルシネマに近い色域に広げる技術も備えている。

バックライトはサイドエッジ型で、ローカルディミングに対応。これにより黒を引き締めている。さらに、暗部階調を補正する技術として、「エリアガンマ制御」技術を搭載。明るい場所や暗い場所の明暗のレベルを分析し、それぞれ最適化することで、暗部階調をしっかり表現した映像を表示できる。

データベース型超解像とファイン・ディテール超解像を組み合わせた独自の超解像技術「4Kファインリマスターエンジン」もWT600に引きつづき搭載。12万パターンの高画質映像データベースと照合することで、地デジ放送やブルーレイ、SDコンテンツ、静止画などの精細感を引き上げるほか、4K映像入力時も、より高精細な映像に作り替えることができる。

なお映像入力端子は、HDMI 2.0が1端子、HDMI 1.4が3端子、Display Portが1端子となる。これはWT600と同じ構成だ。HDMI 2.0端子からは4K 60p 4:4:4映像の入力が可能。

なおAX800シリーズは、THX 4Kディスプレイ規格の認証を取得している。

スリムフロントスピーカー搭載で音質も向上

音質に関しては、スピーカーをテレビ正面に配置。スピーカーを下に向けたテレビに比べ、前面からしっかりと音が届くと説明している。スピーカーは高さ7mmとスリムだが、磁性流体を採用し、広帯域かつ低歪な再生音を実現したという。

さらに、独自開発のDSPを搭載。これにより細かな周波数制御が可能となり、クリアで伸びのある音を実現できるとしている。


スリムフロントスピーカーを搭載
顔認識してコンテンツをリコメンドする新機能

従来からVIERAが力を入れていた、使い勝手を高める機能もさらに進化させた。

新機能「インフォメーションバー」では、人感センサーと内蔵カメラによる顔認識により、テレビの前に立った人にあわせて、画面下に自動的に天気予報やおすすめコンテンツ、録画一覧などを表示することが可能。画面全体に情報を表示するのではなく、画面下にさりげなく表示されるのが特徴で、自然な情報の取得が可能になる。さらに、表示されたお知らせを見て、音声操作で詳細を見ることもできる。


新機能「インフォメーションバー」の表示イメージ。画面下からゆっくりと表示される

画面上のカメラで顔認識しユーザーを判別することが可能だ
さらに、これも新機能となる「マイチャンネル」では、テレビ番組や録画番組、YouTubeなどから横断的に、リコメンド番組やキーワード検索した番組を画面に一覧表示する。もちろん、登録されたユーザーごとに表示するコンテンツが変わるため、各ユーザーごとに最適化したコンテンツリストが表示される。なお、リモコンにある星印の「マイボタン」を押し、お気に入りのコンテンツを登録していくことで、リコメンド番組の精度を高めることが可能だ。


ユーザーそれぞれに最適なコンテンツを一覧表示する「マイチャンネル」
リモコンは円形のタッチパッドを搭載した新開発のものを付属。シンプルなボタン配置を採用したほか、音声操作用のボタンとマイクも搭載した。


円形のタッチパッドを搭載した新開発のリモコン

従来型のリモコンも付属する
音声操作の機能も高めた。WT600のユーザーからのフィードバックをもとに、操作コマンドを大幅に拡充させた。DIGAへの録画予約も、音声で「DIGAに録画予約」と話すことで直接行えるようになったほか、YouTubeの検索にも対応。「綾瀬はるかの動画は?」と話しかけると、関連動画のリストが表示される。

また音声操作機能では、どういうコマンドが使えるかを表示するガイド表示にも対応。初めてでも迷わずに使えることができる。さらに、声紋を認証することでユーザーを特定し、マイチャンネルやマイホームを切り替える機能も備えている。

さらにクラウド機能も備えており、マイホーム画面のダウンロードやアプリ、別売りオプションのショッピングを行う事が可能。また、ビデオメモやテキストメモ、写真などのデータをサーバーに保存し、スマホやタブレットから閲覧したり、友人と共有することもできる。

録画機能も充実、リモート視聴に対応予定

番組録画機能では、USB-HDDへの録画に対応。トリプルチューナーを搭載したことにより、2つの裏番組の同時録画が行える。

さらに6月上旬を予定しているソフトウェアのバージョンアップにより、DTCP+のリモートアクセス規格に対応。NexTV-Fの「リモート視聴」に準拠し、放送中の番組やUSB-HDDに録画した番組を、外出先のスマホやタブレットなどでストリーミング視聴することが可能になる。リモート視聴に対応したiOSアプリは6月上旬にリリース予定。時期は未定だがAndroidアプリもリリース予定だ。ただし録画中など、テレビの状態によってはストリーミング再生できない場合もある。

そのほかの機能では、「お部屋ジャンプリンク」や「ビエラリンク」に対応したほか、DLNAサーバー機能やファイル共有機能も搭載。さらに2画面表示機能、Skype、ハイブリッドキャストなどにも対応している。

スマートフォン対応では、スマホ向けアプリ「Panasonic TV Remote 2」を使って、スマホとVIERAの連携が可能。動画や写真、音楽、ウェブサイトを本製品と共有する「スワイプ&シェア」や、放送番組やUSB-HDDに録画した番組をスマホに転送することなどができる。

スタンダードデザインとスラントデザインが選べる

デザイン面では、「スラントデザイン」モデルを用意し、前述の通り、前面から見えるスタンドを無くし、インテリアの一部として溶け込むような「スラントデザイン」を採用したことが特徴の一つ。画面を3度傾けることにより、大画面テレビをテレビボードに置き、ソファに座った場合でも、画面を見上げずに、最適な視聴角度が得られるように工夫した。

スラントデザインモデルは、テレビの背面に重りを備えたスタンドを配置。このスタンド部は、ケーブルをきれいにまとめる構造とし、ケーブルがごちゃごちゃしないように工夫している。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
製品スペックを見る
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドPANASONIC
  • 型番TH-58AX800F
  • 発売日2014年5月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格43万円前後)
【SPEC】●サイズ:58型 ●画素数:3840×2160 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル(CATVパススルー対応)×3 ●接続端子:HDMI×4(HDMI 1、HDMI 4端子はARC[オーディオリターンチャンネル]対応)、DisplayPort×1、D4×1系統(音声はビデオ入力と兼用)、ビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン×1、LAN×1、SDメモリーカードスロット×1(SDXCメモリーカード対応)、USB×3 ●消費電力:242W(待機時 約0.1W) ●外形寸法:1306W×814H×292Dmm(スタンド含む) ●質量:約35kg(スタンド含む)
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドPANASONIC
  • 型番TH-50AX800F
  • 発売日2014年5月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格38.5万円前後)
【SPEC】●サイズ:50型 ●画素数:3840×2160 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル(CATVパススルー対応)×3 ●接続端子:HDMI×4(HDMI 1、HDMI 4端子はARC[オーディオリターンチャンネル]対応)、DisplayPort×1、D4×1系統(音声はビデオ入力と兼用)、ビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン×1、LAN×1、SDメモリーカードスロット×1(SDXCメモリーカード対応)、USB×3 ●消費電力:210W(待機時 約0.1W) ●外形寸法:1131W×708H×292Dmm(スタンド含む) ●質量:約26kg(スタンド含む)
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドPANASONIC
  • 型番TH-65AX800
  • 発売日2014年5月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格67万円前後)
【SPEC】●サイズ:65型 ●画素数:3840×2160 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル(CATVパススルー対応)×3 ●接続端子:HDMI×4(HDMI 1、HDMI 4端子はARC[オーディオリターンチャンネル]対応)、DisplayPort×1、D4×1系統(音声はビデオ入力と兼用)、ビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン×1、LAN×1、SDメモリーカードスロット×1(SDXCメモリーカード対応)、USB×3 ●消費電力:290W(待機時 約0.1W) ●外形寸法:1466W×887H×368Dmm(スタンド含む) ●質量:約59kg(スタンド含む)
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドPANASONIC
  • 型番TH-58AX800
  • 発売日2014年5月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格46万円前後)
【SPEC】●サイズ:58型 ●画素数:3840×2160 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル(CATVパススルー対応)×3 ●接続端子:HDMI×4(HDMI 1、HDMI 4端子はARC[オーディオリターンチャンネル]対応)、DisplayPort×1、D4×1系統(音声はビデオ入力と兼用)、ビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン×1、LAN×1、SDメモリーカードスロット×1(SDXCメモリーカード対応)、USB×3 ●消費電力:242W(待機時 約0.1W) ●外形寸法:1306W×779H×294Dmm(スタンド含む) ●質量:約48kg(スタンド含む)
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドPANASONIC
  • 型番TH-50AX800
  • 発売日2014年5月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格41.5万円前後)
【SPEC】●サイズ:50型 ●画素数:3840×2160 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル(CATVパススルー対応)×3 ●接続端子:HDMI×4(HDMI 1、HDMI 4端子はARC[オーディオリターンチャンネル]対応)、DisplayPort×1、D4×1系統(音声はビデオ入力と兼用)、ビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン×1、LAN×1、SDメモリーカードスロット×1(SDXCメモリーカード対応)、USB×3 ●消費電力:210W(待機時 約0.1W) ●外形寸法:1131W×697H×238Dmm(スタンド含む) ●質量:約34kg(スタンド含む)
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX