• ブランド
    特設サイト
公開日 2023/10/28 16:09

<ヘッドフォン祭>テクニカ「鳴神」堂々たる佇まい/水月雨からポータブルCDプレーヤー登場

テクニクス新完全ワイヤレスイヤホンも注目
編集部:押野由宇
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
本日10月28日に開催された「秋のヘッドフォン祭2023」。会場を中野サンプラザからステーションコンファレンス東京に移してから初の“フル”規模で実施された本イベントから、オーディオテクニカや地球世界などのブースの模様をレポートする。

今回のヘッドフォン祭の目玉の1つともなったのが、オーディオテクニカのハイエンドオーディオシステム「鳴神」の展示だ。ヘッドホン/プリアンプ「HPA-KG NARU」とヘッドホン「AW-KG NARU」のセット商品で、オーディオテクニカ史上最も高額な1,320万円(税込)というモデルになっている。

ハイエンドオーディオシステム「鳴神」

オーディオテクニカはこの鳴神の試聴スペースとして、まるまる1部屋を用意。特別な空間で10分間じっくりと聴き込むことができるようにセッティングした。試聴は事前にウェブ予約の抽選となったが、計41名がヘッドフォン祭の開催時間ギリギリまで、入れ替わり1名ずつ体験できるようタイムスケジュールが組まれている。

1名ずつ集中して聴き込めるようスペースが用意されていた

鳴神は “神秘の銘木” と呼ばれる「黒柿」の採用をはじめ、とことん高品位パーツを採用したプレミアムなモデルであり、現時点で国内において試聴できる機会は今回のヘッドフォン祭、そして11月18日-19日に同社が開催するイベント「Analog Market 2023」と限られている。それだけに、この機を逃さないように多くの応募が集まったようだ。

「黒柿」や選別された「TA-300B」など採用パーツはいずれも高品位なもの

その注目は一般ユーザーだけでなくオーディオショップからも寄せられているそうで、「聴いてみたい」という問い合わせが入っているとのこと。また存在感のあるアンプだけでなく、一部仕様を変更しての単売が予定されているヘッドホンについても反響があるそうだ。担当者は今後も展示の機会を作りたいと語っており、その実現に期待したい。

もう1つ、オーディオテクニカの定番モニターヘッドホン「M50」シリーズの展示では、歴代の限定カラバリを一斉に並べるという取り組みが行われていた。M50シリーズは2007年に発売されて以降、全世界で累計250万本を超える販売数を誇る。その限定カラーは2012年よりスタートし、2020年以降はユーザー人気投票により選ばれたカラーが商品化されるなど、遊び心ある展開でファンを楽しませてきた。

2012年からの「M50シリーズ」限定カラーがズラリ

ちなみに数あるカラバリのなかでも、2014年に登場の「Blue」が一番人気とのこと。また2023年の「Ice Blue」は、コンデンサーUSBマイク「AT2020USB-X」に初音ミクコラボモデルが登場したことと相まって、初音ミクカラーとしても一部で注目された。

歴代カラーでも一番人気だという「Blue」(写真中央)

地球世界のブースには数々のモデルが並んでいたが、ひときわ目を引いたのが水月雨(Moon Drop)のポータブルCDプレーヤー「DISCDREAM」。ヘッドホン、ラインアウト端子を備えており、Bluetooth出力には対応しない有線接続専用モデルとなっている。MicroSDカードからFLACデータなどを再生することもできる。

ポータブルCDプレーヤー「DISCDREAM」

カバーを開いた様子

その開発の背景は「いまポータブルCDプレーヤーの数が少ない」ことにあり、同社代表がCD好きであることも大きいという。再生時間約10時間のバッテリー駆動に対応するため「CDを購入したら、その場で開封してすぐに聴くことができる」など、CDを集める楽しさを改めて実感できるモデルとして紹介されていた。発売時期は未定だが、価格はおよそ3.5万円程度を見込む。

操作ボタンは本体側面に搭載

出力は3.5mmのヘッドホン、およびラインアウト。Micro SDカードも読み込める

そのほかにも、2ダイナミック+8BAのハイブリッドイヤホン「DARK SABER」や、磁界駆動ヘッドホン「PARA(楽園)」などのモデルをお披露目。DARK SABERは価格/発売時期ともに未定、PARAは発売時期は未定で、価格は5万円弱になるとのことだった。

「DARK SABER」

「PARA(楽園)」

テクニクスは、エントリーからフラグシップまでの完全ワイヤレスイヤホンを比較試聴できるようにそれぞれ用意。発売から高い人気で品薄も続く「EAH-AZ80」はもちろんだが、やはり今月19日に発売されたばかりの「EAH-AZ40M2」がブースのイチオシだろう。

3カラーを展開する「EAH-AZ40M2」

EAH-AZ80と並んだ様子ではその筐体サイズの差が一目瞭然で、実際に手に持ってみても、明らかに軽いことがわかる。「ブースを訪れた女性の方も軽さに驚かれていた」とのことで、そのインパクトは大きい模様だ。機能面でも初代機からノイズキャンセリング、3台マルチポイント接続、LDAC対応とアップデートされているため、より使い勝手を高めたモデルとして注目が集まる。

左が「EAH-AZ40M2」、右が「EAH-AZ80」。充電ケースも本体もサイズダウンされていることがひと目でわかる

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX