公開日 2011/04/28 18:16
いよいよ発売された「iPad 2」の完成度をチェック − iPad 2はホントに“買い”か?
画質・音質もチェック
3月25日の発売予定が延期となり、いよいよ本日、4月28日に発売となった「iPad 2」。すでに米国などで発売され、世界的な人気商品となっていることはご承知の通りだ。
すでに海外版のレビュー記事も溢れているし、また国内モデルについても、一部のライター/評論家に配られた実機を使ったレビューが、昨晩のうちに解禁され、すでにいくつかのIT情報サイトに掲載されている。
同じことを当サイトで繰り返し紹介してもあまり意味がないので、当サイトならではの画質、音質という視点を加えたレビューをお届けしたい。
■まずは筐体の重さ・薄さをチェック
iPadとiPad 2とで、いわゆる「フォームファクター」が変わっていないことは、恐らく多くの方がご存じのことだろう。9.7インチのディスプレイを備え、ハードウェアのボタンを1つ装備する構成だ。筐体の横幅と高さも、初代機とほぼ変わらない。
手に持って、まず感じるのは「初代機に比べてずいぶん軽くなったな」ということだ。周囲の人間に持たせてみても、「おっ、軽い」という反応が一様に返ってくる。
今回購入したのはWi-Fiの64GBモデルで、質量は601g。筆者所有のiPad初代機(Wi-Fi+3Gモデル)は質量が730gもあったので、130gほど軽くなったことになる。「iPhone 4」が137gなので、ちょうどスマートフォン1台分の重さが無くなったイメージだ。
ただし初代機のWi-Fiモデルは680gと、Wi-Fi+3Gモデルに比べ50g程度軽かった。初代Wi-Fiモデルを持っていた方が、Wi-Fi+3GモデルからWi-Fiに変えた筆者と同じようなインパクトを感じるかどうかは微妙なところだ。
もちろん「薄さ」も重要な進化ポイントだ。厚さは初代機の13.4mmから、iPad 2は8.8mmへと大幅に薄型化した。
薄く感じられることについては、こういうスペック上の数値もさることながら、デザインの変更も大きく寄与している。初代機は筐体の周りがバンド状になっていたが、iPad 2ではこれが無くなり、一番薄いベゼルの端の部分からラウンドし、徐々に厚みを増していく形状になった。これにより、手に持った際の重量感がずいぶん異なって感じられるのだ。
ラウンドした形状を採用したことで、電源やボリュームなどの各種ボタン、またイヤホンジャックやドックコネクターなどは、必然的に斜めになっている部分に備えることになった。このため正面からはそれぞれのボタンやコネクターが見えなくなり、アクセス性は初代機に比べ若干低下している。特にドックコネクターの位置は慣れないと分かりづらい。
もちろん、こういった使い勝手の若干の犠牲があっても、手にフィットして持ちやすく、スタイリッシュな印象が得られるメリットの方が優っていることは言うまでもない。この形状を採用した意義は十分にあると思う。
軽く、薄くなったiPad 2だが、剛性は損なわれていない。手に持って少し力を加えてみても、微塵もたわむ様子は見せない。パネル前面の強化ガラスも、剛性の確保に寄与しているものと思われる。
またバッテリーの容量は25mWhで、持続時間についても初代機と同じレベルを確保。Wi-Fi環境下でのインターネット閲覧やビデオ再生、オーディオ再生の場合、最長10時間の使用が行える。薄くなったからといってスタミナ性能は犠牲になっていないのだ。
では、薄くなったことによる大きなデメリットは無いのだろうか。一つ気づいたのは、発熱対策が若干弱いということだ。ゲームなど処理負荷の高いアプリを立ち上げると、縦持ちした際の筐体左側がかなり熱くなるのだ。iPad初代機で同じゲームをプレイしても、ほとんど背面が熱くなることは無かっただけに、この点は残念なポイントだ。
■純正カバーはぜひ購入を検討すべきアイテム
デザイン面では、風呂のフタに似ていることですっかりおなじみとなった純正カバーについても触れておこう。使い勝手は大変良く、本体にしっかりとマグネットで吸着され、外そうと思えばすんなり外れる。折り畳んでカバーを台代わりにでき、傾斜が付いてタイピングがしやすくなるという心遣いも嬉しい。カバーを閉じると電源がオフに、開けるとオンになる近接センサーとの連動機能も良い。
当初、カバンの中に入れておくとカバーがズレて外れてしまい、誤ってスイッチが入ってしまう可能性があるかと思っていたが、実験してみたところ、かなり激しくカバンを動かしてもカバーの位置はズレなかった。iPad 2を持ち歩くことが多い方なら、購入を検討すべきアイテムだと思う。
すでに海外版のレビュー記事も溢れているし、また国内モデルについても、一部のライター/評論家に配られた実機を使ったレビューが、昨晩のうちに解禁され、すでにいくつかのIT情報サイトに掲載されている。
同じことを当サイトで繰り返し紹介してもあまり意味がないので、当サイトならではの画質、音質という視点を加えたレビューをお届けしたい。
■まずは筐体の重さ・薄さをチェック
iPadとiPad 2とで、いわゆる「フォームファクター」が変わっていないことは、恐らく多くの方がご存じのことだろう。9.7インチのディスプレイを備え、ハードウェアのボタンを1つ装備する構成だ。筐体の横幅と高さも、初代機とほぼ変わらない。
手に持って、まず感じるのは「初代機に比べてずいぶん軽くなったな」ということだ。周囲の人間に持たせてみても、「おっ、軽い」という反応が一様に返ってくる。
今回購入したのはWi-Fiの64GBモデルで、質量は601g。筆者所有のiPad初代機(Wi-Fi+3Gモデル)は質量が730gもあったので、130gほど軽くなったことになる。「iPhone 4」が137gなので、ちょうどスマートフォン1台分の重さが無くなったイメージだ。
ただし初代機のWi-Fiモデルは680gと、Wi-Fi+3Gモデルに比べ50g程度軽かった。初代Wi-Fiモデルを持っていた方が、Wi-Fi+3GモデルからWi-Fiに変えた筆者と同じようなインパクトを感じるかどうかは微妙なところだ。
もちろん「薄さ」も重要な進化ポイントだ。厚さは初代機の13.4mmから、iPad 2は8.8mmへと大幅に薄型化した。
薄く感じられることについては、こういうスペック上の数値もさることながら、デザインの変更も大きく寄与している。初代機は筐体の周りがバンド状になっていたが、iPad 2ではこれが無くなり、一番薄いベゼルの端の部分からラウンドし、徐々に厚みを増していく形状になった。これにより、手に持った際の重量感がずいぶん異なって感じられるのだ。
ラウンドした形状を採用したことで、電源やボリュームなどの各種ボタン、またイヤホンジャックやドックコネクターなどは、必然的に斜めになっている部分に備えることになった。このため正面からはそれぞれのボタンやコネクターが見えなくなり、アクセス性は初代機に比べ若干低下している。特にドックコネクターの位置は慣れないと分かりづらい。
もちろん、こういった使い勝手の若干の犠牲があっても、手にフィットして持ちやすく、スタイリッシュな印象が得られるメリットの方が優っていることは言うまでもない。この形状を採用した意義は十分にあると思う。
軽く、薄くなったiPad 2だが、剛性は損なわれていない。手に持って少し力を加えてみても、微塵もたわむ様子は見せない。パネル前面の強化ガラスも、剛性の確保に寄与しているものと思われる。
またバッテリーの容量は25mWhで、持続時間についても初代機と同じレベルを確保。Wi-Fi環境下でのインターネット閲覧やビデオ再生、オーディオ再生の場合、最長10時間の使用が行える。薄くなったからといってスタミナ性能は犠牲になっていないのだ。
では、薄くなったことによる大きなデメリットは無いのだろうか。一つ気づいたのは、発熱対策が若干弱いということだ。ゲームなど処理負荷の高いアプリを立ち上げると、縦持ちした際の筐体左側がかなり熱くなるのだ。iPad初代機で同じゲームをプレイしても、ほとんど背面が熱くなることは無かっただけに、この点は残念なポイントだ。
■純正カバーはぜひ購入を検討すべきアイテム
デザイン面では、風呂のフタに似ていることですっかりおなじみとなった純正カバーについても触れておこう。使い勝手は大変良く、本体にしっかりとマグネットで吸着され、外そうと思えばすんなり外れる。折り畳んでカバーを台代わりにでき、傾斜が付いてタイピングがしやすくなるという心遣いも嬉しい。カバーを閉じると電源がオフに、開けるとオンになる近接センサーとの連動機能も良い。
当初、カバンの中に入れておくとカバーがズレて外れてしまい、誤ってスイッチが入ってしまう可能性があるかと思っていたが、実験してみたところ、かなり激しくカバンを動かしてもカバーの位置はズレなかった。iPad 2を持ち歩くことが多い方なら、購入を検討すべきアイテムだと思う。