公開日 2015/08/21 10:39
ヤマハ新プリメインアンプ「A-S1100」を人気CDプレーヤー&スピーカーと組み合わせテスト
【特別企画】SPとCDプレーヤー各3機種でスクランブルテスト
新プリメインアンプ「A-S1100」の登場により、ヤマハのHi-Fi製品は最上位“3000シリーズ”からエントリー機“301シリーズ”まで、新世代ラインが全て出揃った。なお、ヤマハ新世代Hi-Fi“最後のピース”となった新機種A-S1100は、上位機と異なり、対になるCDプレーヤーが発売されないモデルでもある。そこでPhile-webでは、A-S1100の“相方探し”を実施! しかしヤマハ製品と相性が良いのは当たり前だろう…ということで、あえてヤマハ製ではないCDプレーヤーとスピーカー各3機種をフィーチャーし、組み合わせ試聴を行ってみた。さて、A-S1100の魅力を最も引き出したCDプレーヤー&スピーカーは? 評論家・山之内正が迫る(編集部)
■ヤマハ新世代Hi-Fi・最後のピースを埋める中級プリメインアンプ「A-S1100」登場
ヤマハの中級プリメインアンプ「A-S1000」が7年ぶりのモデルチェンジで内容を一新し、「A-S1100」として生まれ変わった。中核モデルの更新というだけでなく、ラインナップの世代交代を完結させる役割も担っているので、今回のモデルチェンジには重要な意味がある。
前作に比べて2cmほど背が高くなった筐体は、前面に針式のレベルメーターを配し、兄貴分の「A-S3000」「A-S2100」と共通の外観仕様に格上げされた。内容の進化も多岐にわたり、出力素子にMOS-FETを採用したフローティング&バランス・パワーアンプ、低インピーダンス化の徹底など、A-S2100との共通点が大幅に増えている。
特に注目したいのは、内部配線材の断面積拡大やネジ留め結線による低インピーダンス化が功を奏し、A-S3000やA-S2100と同じくダンピングファクター250という余裕のある性能を確保していることだ。この価格帯のプリメインアンプではトップ水準の数字であり、優れた制動力を発揮することが期待できる。なお、今回の試聴ではプレーヤーとスピーカーをそれぞれ3機種用意し、本機の基本性能を多角的に検証する。
上位機種との一番大きな違いは、本機がバランス入力を搭載していないことだ。定格出力を含めそれ以外に本質的な差がないことを考えると、バランス接続を利用しないケースでは、本機のコストパフォーマンスは非常に高いと言える。フォノイコライザーアンプはMMとMCに対応し、上級機と同様、ディスクリートで構成される。フォノを含む入力を5系統備え、それ以外にプリアウト/メインイン端子を装備するなど、拡張性の高さも上位機種から継承している。
■A-S1100の相方を探せ!あえてヤマハ以外のCDプレーヤー&スピーカーと組み合わせ試聴
今回の試聴は、複数のスピーカーとCDプレーヤーを組み合わせ、A-S1100の特徴を浮き彫りにすることがテーマだ。まずはCDプレーヤーをマランツのSA-14S1に固定し、スピーカー3機種を順番に聴いていく。スピーカーはいずれもブックシェルフ型を組み合わせた。
<はじめに> ・ヤマハ新世代Hi-Fi・最後のピースを埋める中級プリメインアンプ「A-S1100」登場 <組み合わせ試聴:スピーカー編> ・B&W「CM5 S2」 ・KEF「R300」 ・エラック「BS263」 ※組み合わせ機器→プリメインアンプ:A-S1100 / CDプレーヤー:SA-14S1 <組み合わせ試聴:CDプレーヤー編> ・デノン「DCD-1650RE」 ・ケンブリッジオーディオ「Azur 851C」 ・マランツ「SA-14S1」 ※組み合わせ機器→プリメインアンプ:A-S1100 / スピーカー:R300 <おわりに> ・山之内正推奨!A-S1100の「音楽性」に最も直結した組み合わせは? |
■ヤマハ新世代Hi-Fi・最後のピースを埋める中級プリメインアンプ「A-S1100」登場
ヤマハの中級プリメインアンプ「A-S1000」が7年ぶりのモデルチェンジで内容を一新し、「A-S1100」として生まれ変わった。中核モデルの更新というだけでなく、ラインナップの世代交代を完結させる役割も担っているので、今回のモデルチェンジには重要な意味がある。
前作に比べて2cmほど背が高くなった筐体は、前面に針式のレベルメーターを配し、兄貴分の「A-S3000」「A-S2100」と共通の外観仕様に格上げされた。内容の進化も多岐にわたり、出力素子にMOS-FETを採用したフローティング&バランス・パワーアンプ、低インピーダンス化の徹底など、A-S2100との共通点が大幅に増えている。
特に注目したいのは、内部配線材の断面積拡大やネジ留め結線による低インピーダンス化が功を奏し、A-S3000やA-S2100と同じくダンピングファクター250という余裕のある性能を確保していることだ。この価格帯のプリメインアンプではトップ水準の数字であり、優れた制動力を発揮することが期待できる。なお、今回の試聴ではプレーヤーとスピーカーをそれぞれ3機種用意し、本機の基本性能を多角的に検証する。
上位機種との一番大きな違いは、本機がバランス入力を搭載していないことだ。定格出力を含めそれ以外に本質的な差がないことを考えると、バランス接続を利用しないケースでは、本機のコストパフォーマンスは非常に高いと言える。フォノイコライザーアンプはMMとMCに対応し、上級機と同様、ディスクリートで構成される。フォノを含む入力を5系統備え、それ以外にプリアウト/メインイン端子を装備するなど、拡張性の高さも上位機種から継承している。
■A-S1100の相方を探せ!あえてヤマハ以外のCDプレーヤー&スピーカーと組み合わせ試聴
今回の試聴は、複数のスピーカーとCDプレーヤーを組み合わせ、A-S1100の特徴を浮き彫りにすることがテーマだ。まずはCDプレーヤーをマランツのSA-14S1に固定し、スピーカー3機種を順番に聴いていく。スピーカーはいずれもブックシェルフ型を組み合わせた。