• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/01/09 14:36

【CES】ソニー新4Kブラビアの実力は? 「ハイレゾ」「HDR」「Android TV」をキーマンが語る

ソニービジュアルプロダクツ 桝賢吾氏に訊く
折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
2015 International CESのソニーブースでは、同社の北米における4K BRAVIA(ブラビア)の全ラインナップの展示・デモが行われている。プレスカンファレンスでは大々的にAndroid TV採用も発表された最新モデル群の詳細を、ソニービジュアルプロダクツ(株)TV事業部 商品企画部担当部長の桝賢吾氏に伺った。

ソニーのブースに並べられたブラビアの2015年北米モデル

ソニービジュアルプロダクツ 桝氏

■ハイレゾ対応4Kテレビが華々しくデビュー

2015 International CESで発表されたソニーの4K ブラビアのモデルは大きく分けて3つのラインから構成。そのなかで最上位モデルとして登場するのが「X930C」(65インチ)および「X940C」(75インチ)シリーズだ。なお、65インチの「X930C」はLEDバックライトがエッジ型、75インチの「X940C」は直下型という違いがある。

X930C/X940Cシリーズの最大の特徴は「最高峰のモデルを目指した」(桝氏。以下、カギカッコはすべて同氏の発言)という高音質へのこだわりだ。薄型テレビとして世界で初めてハイレゾに対応し、「Hi-Res」ロゴも付与して展開する。

「Hi-Res」ロゴが掲げられた4KブラビアX930C/X940C

対応するオーディオファイルの形式は96kHz/24bitのFLAC/WAV(DSD再生は非対応)で、デコードは新規に設計された高画質エンジン「X1」に内蔵されたデコーダーによって行われる。そして内蔵のプレーヤーソフトを利用することでUSBメモリやPC/ネットワーク経由の再生に対応。ハイレゾ相当に音源をアップコンバートするDSEE HX技術も採用しており、普段のTV放送の音声も再生時にはハイレゾ相当で聴くことができる。

「世の中に逆行して、“スピーカーが目立つ4Kテレビ”として登場した初代モデルが出たタイミングである1年半〜2年前から、最高音質のテレビとしてハイレゾオーディオへの対応を検討してきました。当時打ち出していた“ワンソニー”の象徴として考えたものです」と、音質にこだわり抜いた仕様が特徴だ。

スピーカーの仕様としては、トゥイーターを搭載することで48kHzまでの高域再生に対応。旧機種はミッドウーファーのみだった磁性流体スピーカーを、低音用のウーファーユニットにも新たに採用したことによって、音の立ち上がりを速くしている。

「音質設計についてはTVとオーディオグループが共同でやっています。また、ハイレゾマークを付けるために、ソニー社内でハイレゾ認定委員に評価も受けるという独自基準も設けています。これによって、スペック上だけでなく聴感上の性能もクリアしています」とのことだ。

CES会場内でのデモ展示は騒音の大きな環境下だったため、オプションのワイヤレスサブウーファーを設置した状態のデモとなっていたが、オーディオらしいハイスピードな中域の立ち上がりとハイレゾの鮮鋭感のあるサウンドは、音質面での実力の片鱗を感じるにはインパクト十分だった。なお、本機はワールドワイドの発売を発表しており、日本国内での発売も前向きに検討しているとのこと。

■同社HDR技術の特徴は?

同社のX940Cを含め、今年のCESで各社がテレビの画質面に関して打ち出しているのが、HDR(ハイダイナミックレンジ)技術だ。

次ページ「X1」チップは高画質化にどう寄与する?

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ヤマダデンキ、「ブラックフライデー」セールを11/16より開始。ベスト電器、マツヤデンキでも開催
2 iPhone買い換え、手持ちモデルを手放す際に必ずやっておくべきこととは?
3 ケーブル接続の「バランス/アンバランス」ってつまり何?
4 「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ」11月23日・24日開催。出展メーカーや連続試聴イベントの内容はコチラ!
5 <Inter BEE>ゼンハイザー、国内未発売製品を初お披露目/NHK、“自由に変形する”ディスプレイ/コルグ「Live Extreme」試聴デモ
6 THIEAUDIO「Origin」は低音好き垂涎!骨伝導搭載・クアッドハイブリッド構成のイヤホンを聴く
7 B&Wの人気シリーズ、トゥイーター・オン・トップ式ブックシェルフ3機種の魅力を探る
8 ビクター“nearphones”「HA-NP1T」速攻レビュー! イヤーカフ型ながら聴きイヤホンを女性ライターが使ってみた
9 MUSE HiFi、真空管搭載ポータブルDAC/AMP「M5 ULTRA」。ESS社と独自回路を共同開発
10 スピーカーの“原音再生”をデジタルフィルターで解決!テレビや車に搭載広がるEilex PRISMの秘密に迫る
11/15 10:43 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX