公開日 2021/02/18 06:40
AAEX2021グランプリ受賞、フルテック「NCF Clear Line」の魅力を審査委員がレポート
【特別企画】NCFシリーズ最新モデルの効果に迫る
フルテックの “NCFアクセサリー” は、これまでにない優れた音質性能を実現させて世界的な大ヒットとなっている。そのラインナップはケーブルインシュレーターから電源プラグなどの各種端子本体に至るまで多岐にわたり、たくさん使っても音の副作用が出てこないという特徴も高い評価を得ている。「NCF Clear Line」はパッシブタイプの並列型電源アクセサリーで、有効な音質改善ポイントをまた新たに提示した最新の製品であり、AAEX2021でグランプリを受賞した。その効果と魅力を3人のオーディオアクセサリー銘機賞審査委員がレポートする。
審査委員が語るNCF Clear Lineの魅力(Text by鈴木 裕)
■入念な作りと素材構造により、静電気や振動をコントロール
壁コンセントや電源タップの空いた口に挿して使うタイプのオーディオアクセサリーは、各社からさまざまな作動原理、デザイン、そして幅広い価格帯のものがリリースされている。こんな状況の中でフルテックからの解答が、「NCF Clear Line」である。きちんとした効果、入念とも言える作り、そしてパフォーマンスに対しての適切な値段。こうしたものが総合的に評価されて、「オーディオアクセサリー銘機賞2021」のグランプリを受賞した。
まずその素材や構造、そして各部が狙っている役割について。大きくまとめると、「静電気対策」と、「振動コントロール」という2つの作動原理を持つ製品だ。全体はボディ部、電極部とエアコイル部、カバー部に分けられる。
コンセントなどに挿さる部分から説明していくと、電極部(プラグの刃)は純銅にロジウムメッキを施した上、同社のアルファプロセスをかけている。クライオ処理とリング消磁処理の2段階の工程だ。いずれも、電気伝導率を向上させる働きがある。
これが、本体の黒い部分に装着されている。本体はナイロン+グラスファイバーに、ナノ単位の特殊なセラミックパウダーとカーボンパウダー、さらにNCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)を調合している。内部は空気室として生かしてあるようだが、その上部に突き出ているのが、2つのエアコイル。
このコイルは片側は電極と接続されているが、その反対側は電気的に浮かせてある。素材はα-OCC銅で、これもアルファプロセス処理済み。銅の表面にはポリウレタンペイントでコーティングした外側に、さらにアクリルペイント。そして2つのエアコイルの間には、NCF絶縁プレートを配置。帯電防止や共振抑制のマテリアルになっているという。
カバーの筒の部分は4層構造になっている。内側から説明すると、まずNCFナイロン樹脂絶縁があり、NCF+3Kカーボンファイバー層、そしてNCF+カーボンファイバー特殊制振複合材質がそれに組み合わされ、最外層に特殊クリア硬質コートが施されている。
「NCF」のロゴのあるエンド部は、NCF配合の耐熱性樹脂。厚みのある作りで、凹凸形状にすることによって表面積を増やしている。その割合はフラットなものと比較して76%アップ。ここは「振動を効果的に吸収、音のバランスとパフォーマンスを飛躍的に向上」させる目的だ。ちなみに24時間以上のエージングが推奨されている。
フルテック「LAN-8 NCF」の音質レポート
■音自体の色あいや質感が向上、音場を広げシャープさを出す
フルテック「NCF Clear Line」の効果は、音の背景が静かになり、ひとつひとつの音自体の色あいや質感がよく出てくる。付帯音がなくなることによって、本来のソフトに入っている艶とか深みが見えてくる傾向だ。
スピーカーからの音離れも良くなり、サウンドステージのワク自体が広くなる感覚もある。効果はかなり大きい。基調としては、くっきりはっきり聴こえる方向性。シャープさが欲しいオーディオやコンポーネント向きの特性を持っている。
審査委員が語るNCF Clear Lineの魅力(Text by鈴木 裕)
■入念な作りと素材構造により、静電気や振動をコントロール
壁コンセントや電源タップの空いた口に挿して使うタイプのオーディオアクセサリーは、各社からさまざまな作動原理、デザイン、そして幅広い価格帯のものがリリースされている。こんな状況の中でフルテックからの解答が、「NCF Clear Line」である。きちんとした効果、入念とも言える作り、そしてパフォーマンスに対しての適切な値段。こうしたものが総合的に評価されて、「オーディオアクセサリー銘機賞2021」のグランプリを受賞した。
まずその素材や構造、そして各部が狙っている役割について。大きくまとめると、「静電気対策」と、「振動コントロール」という2つの作動原理を持つ製品だ。全体はボディ部、電極部とエアコイル部、カバー部に分けられる。
コンセントなどに挿さる部分から説明していくと、電極部(プラグの刃)は純銅にロジウムメッキを施した上、同社のアルファプロセスをかけている。クライオ処理とリング消磁処理の2段階の工程だ。いずれも、電気伝導率を向上させる働きがある。
これが、本体の黒い部分に装着されている。本体はナイロン+グラスファイバーに、ナノ単位の特殊なセラミックパウダーとカーボンパウダー、さらにNCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)を調合している。内部は空気室として生かしてあるようだが、その上部に突き出ているのが、2つのエアコイル。
このコイルは片側は電極と接続されているが、その反対側は電気的に浮かせてある。素材はα-OCC銅で、これもアルファプロセス処理済み。銅の表面にはポリウレタンペイントでコーティングした外側に、さらにアクリルペイント。そして2つのエアコイルの間には、NCF絶縁プレートを配置。帯電防止や共振抑制のマテリアルになっているという。
カバーの筒の部分は4層構造になっている。内側から説明すると、まずNCFナイロン樹脂絶縁があり、NCF+3Kカーボンファイバー層、そしてNCF+カーボンファイバー特殊制振複合材質がそれに組み合わされ、最外層に特殊クリア硬質コートが施されている。
「NCF」のロゴのあるエンド部は、NCF配合の耐熱性樹脂。厚みのある作りで、凹凸形状にすることによって表面積を増やしている。その割合はフラットなものと比較して76%アップ。ここは「振動を効果的に吸収、音のバランスとパフォーマンスを飛躍的に向上」させる目的だ。ちなみに24時間以上のエージングが推奨されている。
フルテック「LAN-8 NCF」の音質レポート
■音自体の色あいや質感が向上、音場を広げシャープさを出す
フルテック「NCF Clear Line」の効果は、音の背景が静かになり、ひとつひとつの音自体の色あいや質感がよく出てくる。付帯音がなくなることによって、本来のソフトに入っている艶とか深みが見えてくる傾向だ。
スピーカーからの音離れも良くなり、サウンドステージのワク自体が広くなる感覚もある。効果はかなり大きい。基調としては、くっきりはっきり聴こえる方向性。シャープさが欲しいオーディオやコンポーネント向きの特性を持っている。
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