公開日 2019/06/22 06:00
ワイヤレス充電の「弱点」とは?
【連載】ガジェットTIPS
ケーブルを使わずにスマートフォンやイヤフォンなどのデバイスを充電する「ワイヤレス充電」。いくつかの規格が存在しますが、Android端末やiPhoneに採用されている「Qi(チー)」がよく知られています。人気の完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」も、Qi対応の充電ケース「Wireless Charging Case for AirPods」を発売するなど、対応機器は増加中です。
そんなワイヤレス充電ですが、ケーブルを使う一般的な充電(有線充電)と比べるといくつか弱点があります。ここでは3つに絞り、その弱点について解説してみましょう。
1つは、発熱です。Qi規格のワイヤレス充電では、送電側(充電器)のコイルに交流電流を流し磁束を発生させ、スマートフォンなど受電側のコイルが反応して生じる誘導電流により充電を行いますが、製品によってはそのとき多少発熱します。本体温度の上昇を検知すると電流値を下げるしくみのスマートフォンは、それが原因で充電速度が低下する可能性があります。
2つめは、充電効率です。有線充電は直接バッテリーへ電気を送り込めますが、Qiなどワイヤレス充電器ではコイルに電流を流し磁束を発生させる都合上、そこで電力のロスが生じてしまいます。技術改良により改善されつつあるものの、有線充電ほどの充電効率は期待できません。
3つめは、設置場所にシビアなことです。Qiが採用する電磁誘導方式は、充電器のコイルが発する磁束を正確に捉えられる場所に受電側デバイスを置かないと、期待した電流が流れません。わずかな振動でもズレは生じますから、スマートフォンでは着信時のバイブレーションなどに気を使うことになります。
もっとも、ワイヤレス充電の「ケーブルを使わない」というメリットは強力です。所定の場所にポンと置くだけで充電でき、ケーブルの断線に泣かされることはありません。同じ規格に準拠していれば、iPhoneとAndroidを区別なく充電できます。この点を重視すると、有線充電より魅力的に映ることもまた確かです。
そんなワイヤレス充電ですが、ケーブルを使う一般的な充電(有線充電)と比べるといくつか弱点があります。ここでは3つに絞り、その弱点について解説してみましょう。
1つは、発熱です。Qi規格のワイヤレス充電では、送電側(充電器)のコイルに交流電流を流し磁束を発生させ、スマートフォンなど受電側のコイルが反応して生じる誘導電流により充電を行いますが、製品によってはそのとき多少発熱します。本体温度の上昇を検知すると電流値を下げるしくみのスマートフォンは、それが原因で充電速度が低下する可能性があります。
2つめは、充電効率です。有線充電は直接バッテリーへ電気を送り込めますが、Qiなどワイヤレス充電器ではコイルに電流を流し磁束を発生させる都合上、そこで電力のロスが生じてしまいます。技術改良により改善されつつあるものの、有線充電ほどの充電効率は期待できません。
3つめは、設置場所にシビアなことです。Qiが採用する電磁誘導方式は、充電器のコイルが発する磁束を正確に捉えられる場所に受電側デバイスを置かないと、期待した電流が流れません。わずかな振動でもズレは生じますから、スマートフォンでは着信時のバイブレーションなどに気を使うことになります。
もっとも、ワイヤレス充電の「ケーブルを使わない」というメリットは強力です。所定の場所にポンと置くだけで充電でき、ケーブルの断線に泣かされることはありません。同じ規格に準拠していれば、iPhoneとAndroidを区別なく充電できます。この点を重視すると、有線充電より魅力的に映ることもまた確かです。