公開日 2014/09/12 11:35
「Xperia Z3」ハイレゾ再生の詳細を開発者に訊く − 音質もレポート
<山本淳のAV進化論 第24回>単体でハイレゾ対応できた理由とは?
「IFA2014」に出展したソニーが、新しいフラグシップスマートフォン「Xperia Z3」を発表した(関連ニュース)。「PS4リモートプレイ」に初めて対応した点にも注目が集まるモデルだが、やはり何といっても本機の「ハイレゾ対応」について詳しく知りたい方が多いだろう。IFA会場で、本機の音まわりの開発担当者を訊ね、インタビューを行った。
■「もう一度Xperiaシリーズの“プレミアムモデルの顔”をつくることが使命」
はじめに、IFA会場でソニーモバイルコニュニケーションズが開催した日本人記者向けのラウンドテーブルから、ハイレゾに関連するコメントを紹介しておこう。今回のIFAでは5.2インチのスマートフォン「Xperia Z3」のほかにも、4.6インチの「Xperia Z3 Compact」、8インチの「Xperia Z3 Tablet Compact」という、フラグシップの3つの看板ラインナップが一気に出揃った。3機種全てが端末単体でのハイレゾ対応を実現している。
Z3シリーズの企画意図についてコメントした同社の伊藤博史氏は、昨年のIFA2013で「Xperia Z1」を発表してから1年後の節目となる今年、「もう一度Xperiaシリーズの“プレミアムモデルの顔”をつくることが今回の使命でした」と語る。
「ソニーが持っている液晶テレビのディスプレイ技術、サイバーショットのカメラセンサー技術の最新バージョンを投入しながら、徹底的な薄型化と軽量化を図ってきました。結果として7.3mmという厚さの本体に、Xperiaがこだわる極上のユーザーエクスペリエンスと“The Best of Sony”を盛り込むことができた」とし、Z3シリーズにとって大きな意味を持っていると伊藤氏は強調した。
フラグシップシリーズにとって、ひとつの重要なハイライトである「ハイレゾ対応」の軌跡を振り返ってみても、その進化のスピードに改めて驚かされる。
昨年のZ1では非対応だったが、今春発表のZ2では「USB出力対応」へとステップアップした。その間、ソニーから「NW-ZX1」「NW-F880」という、二つのハイレゾ対応ウォークマンが発売され、ハイコンポやワイヤレススピーカーにもハイレゾ対応機が拡大していく。
当然ながら「次のXperiaはどうなのか?」と周囲の期待が高まる一方、現行モデルのZ2でも、本体のmicroUSBからホストケーブルとUSBケーブルを経由し、USB-DAC搭載のポータブルヘッドホンアンプなどにつなげばハイレゾが聴けるようになった。
ただ、毎日持ち歩くスマートフォンで気軽にハイレゾを楽しむ上では、やや限定的な使い勝手に止まっていたことは確かだろう。それが今回のZ3シリーズでは、いよいよヘッドホン端子からのハイレゾ出力に対応した。つまり、スマホとヘッドホン/イヤホンがあればハイレゾが楽しめる環境が整ったというわけだ。
■WAV/FLAC/ALACのハイレゾ再生をサポート − USB出力は192kHz/24bit、イヤホン端子からは96kHz/24bit対応
このタイミングでXperiaがヘッドホン端子からのハイレゾ出力に対応したことは、ソニーの描いていたシナリオ通りの出来事なのだろうか。Z3シリーズのオーディオまわりの開発を担当したソニーモバイルコニュニケーションズの田代勇輔氏にうかがった。
■「もう一度Xperiaシリーズの“プレミアムモデルの顔”をつくることが使命」
はじめに、IFA会場でソニーモバイルコニュニケーションズが開催した日本人記者向けのラウンドテーブルから、ハイレゾに関連するコメントを紹介しておこう。今回のIFAでは5.2インチのスマートフォン「Xperia Z3」のほかにも、4.6インチの「Xperia Z3 Compact」、8インチの「Xperia Z3 Tablet Compact」という、フラグシップの3つの看板ラインナップが一気に出揃った。3機種全てが端末単体でのハイレゾ対応を実現している。
Z3シリーズの企画意図についてコメントした同社の伊藤博史氏は、昨年のIFA2013で「Xperia Z1」を発表してから1年後の節目となる今年、「もう一度Xperiaシリーズの“プレミアムモデルの顔”をつくることが今回の使命でした」と語る。
「ソニーが持っている液晶テレビのディスプレイ技術、サイバーショットのカメラセンサー技術の最新バージョンを投入しながら、徹底的な薄型化と軽量化を図ってきました。結果として7.3mmという厚さの本体に、Xperiaがこだわる極上のユーザーエクスペリエンスと“The Best of Sony”を盛り込むことができた」とし、Z3シリーズにとって大きな意味を持っていると伊藤氏は強調した。
フラグシップシリーズにとって、ひとつの重要なハイライトである「ハイレゾ対応」の軌跡を振り返ってみても、その進化のスピードに改めて驚かされる。
昨年のZ1では非対応だったが、今春発表のZ2では「USB出力対応」へとステップアップした。その間、ソニーから「NW-ZX1」「NW-F880」という、二つのハイレゾ対応ウォークマンが発売され、ハイコンポやワイヤレススピーカーにもハイレゾ対応機が拡大していく。
当然ながら「次のXperiaはどうなのか?」と周囲の期待が高まる一方、現行モデルのZ2でも、本体のmicroUSBからホストケーブルとUSBケーブルを経由し、USB-DAC搭載のポータブルヘッドホンアンプなどにつなげばハイレゾが聴けるようになった。
ただ、毎日持ち歩くスマートフォンで気軽にハイレゾを楽しむ上では、やや限定的な使い勝手に止まっていたことは確かだろう。それが今回のZ3シリーズでは、いよいよヘッドホン端子からのハイレゾ出力に対応した。つまり、スマホとヘッドホン/イヤホンがあればハイレゾが楽しめる環境が整ったというわけだ。
■WAV/FLAC/ALACのハイレゾ再生をサポート − USB出力は192kHz/24bit、イヤホン端子からは96kHz/24bit対応
このタイミングでXperiaがヘッドホン端子からのハイレゾ出力に対応したことは、ソニーの描いていたシナリオ通りの出来事なのだろうか。Z3シリーズのオーディオまわりの開発を担当したソニーモバイルコニュニケーションズの田代勇輔氏にうかがった。
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