• ブランド
    特設サイト
公開日 2016/05/24 13:00

ヤマハ、4K性能を強化したアトモス/DTS:X対応AVアンプ入門機「RX-V581」

下位モデル「RX-V481」も
編集部:杉浦 みな子
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ヤマハは、4K再生機能を強化しハイレゾ再生にも対応するAVアンプ入門機2機種を、6月上旬に発売する。ラインナップは以下の通り。

・「RX-V581」¥72,000(税抜)
・「RX-V481」¥61,000(税抜)

RX-V581

RX-V481

それぞれ、従来モデル「RX-V579」「RX-V479」の後継機にあたり、RX-V581は最大7.1ch出力、RX-V481は最大5.1ch出力に対応する。いずれも定格出力は115W/chで、全chディスクリート構成のパワーアンプを搭載している。

2016年モデルとして、2機種ともジッターの抑制効果をより高めながら、時間軸のコントロールも行いレスポンスを向上させるなど細かい部分を改善しつつ、価格は従来から据え置いた。

RX-V481(左)、RX-V581(右)

なお、出力以外はほぼ共通の機能を備える2機種だが、上位のRX-V581のみ最新オブジェクトオーディオのドルビーアトモスとDTS:Xに対応している。以下に仕様詳細を見ていこう。

■4K機能を強化。エントリー機も4K/60p/4:4:4対応

HDMI端子の仕様は2機種とも共通で、最新のHDMI 2.0規格に対応し、4入力1出力を装備する。4K対応仕様は従来から強化されており、4K/60p(4:4:4、10/12bit)映像の伝送に対応。また、HDMIの全入力が4Kコンテンツの著作権保護技術HDCP 2.2に準拠した点もポイントとなる。Ultra HD Blu-rayに対応し、HDR伝送、BT.2020規格をサポートしている。

■V581のみドルビーアトモス/DTS:Xに対応

内部には、同社のプレミアムライン“AVENTAGE”シリーズと共通の高性能DSPデバイスを投入。ホームシアター機能としては、立体的なサラウンド空間を再現する独自の音場創成技術「シネマDSP<3Dモード>」、圧縮音源補間技術「ミュージックエンハンサー」とシネマDSPの併用、フロントスピーカーの上方に仮想の2chフロントプレゼンススピーカーを創り出すVPS機能など、これまでと同じくヤマハ独自技術に対応。音場補正機能には、独自の「YPAO」を採用している。

なお、中高域を際立たせて台詞などを聞き取りやすくする「ダイアログレベル調整」にも対応。上位のRX-V581のみ、台詞の帯域を上下に調節できる「ダイアログレベルリフト」も搭載している。さらに2機種とも、YPAOの計測結果を基に音場効果を最適化する「DSPエフェクトノーマライゼーション」も搭載。こちらはシネマDSPプログラムに対して有効に機能する。

「ダイアログレベル調整」や「DSPエフェクトノーマライゼーション」は、これまで上位モデルにのみ搭載していた機能で、2016年モデルからエントリークラスにも搭載される形となった。

また上述の通り、上位のRX-V581のみドルビーアトモス/DTS:Xに対応する。ドルビーアトモスは5.1.2chに対応し、ハイトスピーカーのレイアウトは従来と同じ「フロントハイト」「オーバーヘッド」「ドルビーイネーブルドスピーカー」の3パターンを設定メニューに揃えている。またヤマハとしては、DTS:X再生に関してもハイトスピーカーの使用を推奨している。DTS:X再生時には、「DTS ダイアログコントロール」機能を使って台詞音量の単独調整も行える。

RX-V581のスピーカー設定メニュー

■ハイレゾ再生は従来スペックを踏襲。Bluetoothは新しく送信機能に対応

そのほか、ネットワーク機能や音楽再生機能などの基本スペックは2機種とも共通。本体にはWi-Fiを内蔵しており、無線LAN規格IEEE802.11b/g/nに準拠。Wireless directに対応する。

音楽再生機能としては、従来モデルのスペックを踏襲しており、ネットワークおよびUSB経由で192kHz/24bitまでのWAV/FLAC/AIFF、96kHz/24bitまでのALAC、5.6MHzまでのDSD再生が行える。

Bluetooth再生機能には、新しくBluetooth送信再生が加わった。これまではスマホなどの対応端末からBluetooth経由で音声ファイルを受信するのみだったが、今度はV581/481側からヘッドホン/スピーカーなどの対応機器にBluetooth経由で音声ファイルを送信して再生できるようになった。

Bluetooth対応プロファイルはA2DP。コーデックは、受信がSBC/AAC、送信がSBCのみに対応する。なお、Bluetoothの送信/受信を同時に行うことは不可で、スマホ等からBluetooth受信した音声をそのままスピーカーにBluetooth送信するといったことはできない。

そのほか、圧縮音声の高音域と低音域を補間する独自技術「ミュージックエンハンサー」を、Bluetooth入力された音声にも適用可能な点は従来と同じ。これにより、高品位なBluetooth再生を楽しめるようにしている。

■日本語のOSDメニューが見やすくリニューアル

2機種とも、新しく高精細フォントを採用したOSDメニューを採用。文字の解像度が上がっているほか、アイコンをつけてより見やすく改良されている。

OSDが見やすくリニューアル。高精細フォントを採用

音楽再生中のUI画面

そのほかに細かい部分では、内部ネットワークモジュールにヤマハオリジナルの新開発モジュールを採用。さらに、RX-V581のみルビコン社とヤマハのHi-Fiチームが共同開発したという、フィルムに近い材質のPMLコンデンサーも採用している。

■本体サイズと入出力端子

本体サイズは2機種とも共通で、外形寸法は435W×161H×327Dmm(脚部・突起部を含む)、質量は8.1kg。

入力端子は、アナログステレオ音声×4(AUX 3.5mmステレオミニ含む)/光デジタル音声×1/同軸デジタル音声×2/コンポジットビデオ×4/HDMI×4/USB×1を装備する。

出力端子は、RX-V581が7.1ch、RX-V481が5.1chスピーカー出力を備えるほか、いずれもヘッドホン×1/コンポジットビデオ×1/HDMI×1を備えている。

【問い合わせ先】
ヤマハお客様コミュニケーションセンター
オーディオ・ビジュアル機器ご相談窓口
TEL/0570-01-1808(ナビダイヤル)
TEL/053-460-3409(携帯電話、PHS)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
製品スペックを見る
  • ジャンルAVアンプ
  • ブランドYAMAHA
  • 型番RX-V581
  • 発売日2016年6月上旬
  • 価格¥72,000(税抜)
【SPEC】●定格出力:20Hz〜20kHz,2ch駆動時…80W/ch(6Ω、0.09%THD)、1kHz,1ch駆動時…115W/ch(6Ω、0.9%THD) ●実用最大出力:1kHz,1ch駆動時…135W/ch(6Ω、10%THD) ●内蔵パワーアンプ数:7 ●音声入力端子:ステレオRCA×3、ステレオミニ×1、光デジタル×1、同軸デジタル×2、USB×1、他 ●映像入力端子:コンポジット×4 ●音声出力端子:スピーカー出力×7ch、サブウーファープリアウト×2、ヘッドホン×1 ●モニター出力端子:コンポジット×1 ●HDMI端子:入力×4、出力×1 ●Bluetoothバージョン:Ver.2.1+EDR ●対応プロファイル:A2DP/AVRCP ●対応コーデック:SBC/AAC ●消費電力:260W ●外形寸法:435W×161H×327Dmm(Wi-Fiアンテナ直立時高さ225.5mm) ●質量:8.1kg
  • ジャンルAVアンプ
  • ブランドYAMAHA
  • 型番RX-V481
  • 発売日2016年6月上旬
  • 価格¥61,000(税抜)
【SPEC】●定格出力:20Hz〜20kHz,2ch駆動時…80W/ch(6Ω、0.09%THD)、1kHz,1ch駆動時…115W/ch(6Ω、0.9%THD) ●実用最大出力:1kHz,1ch駆動時…135W/ch(6Ω、10%THD) ●内蔵パワーアンプ数:5 ●音声入力端子:ステレオRCA×3、ステレオミニ×1、光デジタル×1、同軸デジタル×2、USB×1、他 ●映像入力端子:コンポジット×4 ●音声出力端子:スピーカー出力×5ch、サブウーファープリアウト×1、ヘッドホン×1 ●モニター出力端子:コンポジット×1 ●HDMI端子:入力×4、出力×1 ●Bluetoothバージョン:Ver.2.1+EDR ●対応プロファイル:A2DP/AVRCP ●対応コーデック:SBC/AAC ●消費電力:260W ●外形寸法:435W×161H×327Dmm(Wi-Fiアンテナ直立時高さ225.5mm) ●質量:8.1kg
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
2 連載:世界のオーディオブランドを知る(3)日本発ブランドの象徴「デノン」の歴史を紐解く
3 ボーズ、ながら聴きTWS「Bose Ultra Open Earbuds」にさらに新色。計7色のカラバリを用意
4 FX-AUDIO-、ヘッドホンアンプ/プリアンプとしても使えるコンパクトDAC「DAC-T3J」。税込7480円
5 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.1】10000円未満のオススメは?
6 日本発、高コスパイヤホン新本命。final「ZE3000SV」は機能充実、そして何より音が良い!
7 BenQ、ノングレアIPSパネル搭載のプログラミング向け31.5型4Kモニター「RD320U」
8 e☆イヤホン、2025年「福耳袋」を12/20から順次販売開始。スタッフセレクト袋や100万円の「超福耳袋」も
9 装着性が向上してさらに進化! “ハイルドライバー” AMT搭載のオープン型ヘッドホン「HEDDphone TWO」を聴く
10 【インタビュー】エソテリックとティアック、進化し続ける2ブランド。世界にアピールする技術力でオーディオを推進
12/18 9:21 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX