【毎月連載】 オーディオ・ビジュアルファンのためのエンターテインメントコラム
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毎月連載のPhile-web特別企画「Sound Adventure(サウンド・アドベンチャー)」では、オーディオ・ビジュアルエンターテインメントの最前線で活躍される評論家の方々を「ナビゲーター」に迎え、いま最も注目を浴びるデジタルエンターテインメントのスタイルを徹底探求します。最新オーディオ・ビジュアル製品のレビューやハンドリングレポートも毎回紹介して行きます。
【毎月連載】 オーディオ・ビジュアルファンのためのエンターテインメントコラム

東京の老舗ジャズクラブ「PIT INN」が開店40周年を記念する音楽祭を開催した。今回は大盛況の後に幕を閉じたイベントの模様をお伝えするとともに、当日集まったプレイヤーたちの熱演を強力にサポートしたボーズのプロフェッショナルサウンド・システムをご紹介しよう。

1965年12月24日に誕生して以来、「日本のジャズ」発展の歴史の一翼を担ってきた老舗ジャズクラブ「新宿PIT INN」が、このたび開店40年周年を記念する音楽祭「新宿ニューイヤージャズフェスティバル」を1月21日(土)・22日(日)の2日間に渡って開催した。

東京・新宿にある「東京厚生年金会館 ウェルシティ東京」が今回のイベントの会場となった。21日土曜日の東京は、この冬初めての積雪を記録する空模様となったのにも関わらず、連日とも会場は満席となり、幅広い年齢層のジャズ・ファンの熱気に包まれた。

2日間に渡って開催されたイベントには、日本のジャズ界を代表するビッグ・ネームたちが一堂に集結し、迫力に満ちた演奏を展開。PIT INNの記念日を祝福した

今回の音楽祭にはPIT INNの晴れ舞台を祝い、大勢のジャズ・プレイヤーたちが駆け付けた。当方は22日日曜日のイベントに足を運ばせてもらったのだが、この日出演したミュージシャンは、What is HIP?+ケイコ・リー、渋谷毅 ORCHESTRA、佐藤允彦 plays Masahiko Togashi、日野皓正クインテット、辛島文雄ユニット、森山・板橋グループ、そして渡辺貞夫グループと豪華そのものであった。そして、当日のプレイヤーたちの演奏を満場の観客に届けたのが、本イベントをサポートしたボーズのプロフェッショナルサウンド・システムだった。

客席総数は2,062席という「東京厚生年金会館 ウェルシティ東京」のホールには、ボーズが新しく開発した音響設計ソフトウェア「Modeler 6.0」を使い、大規模空間用スピーカーシステム「Panaray LTシリーズ」のフルレンジスピーカー、ならびにサブウーファーで構成されるシステムで最適化されたサウンド環境が構築された。

緊張感も徐々に高まるリハーサルの風景

正面ステージに向って左右に設置されたスピーカーの内容をそれぞれにご紹介しよう。写真からご覧いただけるシステムの最上段に設置されたスピーカーシステムが「Panaray LT 4402-III」だ。今回は主に2階席の観客に向けて、本機を左右合計4本設置してサウンドを奏でた。中高域用スピーカーとして開発された本機は、水平40度・垂直40度の正確な指向特性を備え、大規模空間でも明瞭かつ長距離へ伝搬できる直接音を実現している。

システム中段の外側に設置された2本の「Panaray LT 9403」(>>Phile-webニュース)、同じく中段の内側に、ホール中央に向かい角度を付けて設置された「Panaray LT 6403(>>Phile-webニュース)」もそれぞれ全帯域をカバーするフルレンジスピーカーだ。新製品の9403は水平90度・垂直40度という指向特性を持っている。6403は同じくボーズから発表されたばかりの新製品スピーカーシステムであり、指向特性は水平65度・垂直52度。この日は1階席に座る観客を魅了した両機は、既に幾つかの施設で採用が始まっているが、今回のような大規模なイベントでのお披露目は初めての機会であるという。

そしてシステムの低域をカバーするスピーカーが「Panaray LT MB24-III」だ。本機はPanaray LT IIIシリーズに最適化されたサブウーファーであり、中高域用スピーカーとのデザインマッチングや音響性能の最適化が施されている。本機は設置施設の規模や空間特性などに合わせて、複数台組み合わせて使うことができる。その際は同社独自の指向性制御のための最先端技術である「ベースアレイ」を構築し、必要なエリアにのみ低音を鳴らし、明瞭かつ豊かな再生環境を実現する。今回のイベントでは左右に2本ずつの合計4本が用いられ、迫力ある低音を鳴らしていた。


舞台左右にセットされたスピーカーシステム
最上段には2階席の観客に向けて2本のPanaray LT 4402-IIIを設置
中段外側にはPanaray LT 9403を配置。全帯域をカバーする
中段舞台内側向きに設置されたのは発表されて間もない新製品Panaray LT-6403
低域を受け持つサブウーファーPanaray LT MB24-IIIは左右に2本ずつの合計4本使われている 正面のMB24のすぐ後ろにもう1本のMB24を配置する

ボーズのシステムは、豪快なビッグバンドの一つ一つの楽器の音色や、繊細なヴォーカルの声、ピアノのタッチまでプレイヤーの奏でる一音一音を余すところなく、正確に観客へ届けた。そして、この日の会場を埋めた約2,000人のジャズ・ファンは一体となり、甘美なジャズの音色に酔いしれたのだった。

(Phile-web編集部 山本)

【新宿ピットイン】

新宿区新宿2-12-4 アコード新宿B1 TEL/03-3354-2024

>>PIT INNのホームページ
>>40周年記念 音楽祭の詳細はこちら


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今回レポートしたシステム
BOSE 
スピーカーシステム
Panaray LT 4402-III
>>ボーズの製品紹介ページ
BOSE 
スピーカーシステム
Panaray LT 6403/9403
>>ボーズの製品紹介ページ
BOSE 
サブウーファー
Panaray LT MB24-III
>>ボーズの製品紹介ページ
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