M3のセッティングは至って簡単だ。2つのスピーカーを専用のケーブルで繋いで、電源ケーブルをコンセントに接続。あとはデジタルオーディオプレーヤーやPCなどをステレオミニジャックのケーブルで繋ぐだけだ。今回持ってきたプレーヤーは35GB分の音楽を詰めこんだiPod。どうせ聴くなら高音質な方がいいと思い、LINE出力が可能な専用Dockも一緒に持ってきた。iPodのバッテリーは機内で使い切ってしまっていたので、MacのノートPCと繋いで充電しながらM3に接続することにした。
|
|
|
▲M3のサウンドが海外出張の疲れとプレッシャーを和らげてくれた |
到着初日は会場にプレスバッジを取りに行くことにしていたので、時差ボケがつらいがまだ寝るわけにはいかない。とりあえず元気な音楽で目を覚まそうと思い、ドラムンベースと呼ばれるテクノ・ミュージックを再生した。すると「音楽」よりも先に「再生音」に目を覚まされることとなった。「低音の再生能力がすごい」と聞かされていたが、想像していたものを遙かに上回る低音が部屋に響き渡った。中高域もとてもクリアだ。バスドラムとベースの音がキモのドラムンベースがこの音質で聴けてしまうとなると、この日以降のレポート執筆ははかどらなかったかもしれない。
広大な会場での取材は非常に体力を使うもので、ホテルに戻ってすぐにレポート執筆、というのはなかなかつらいものがある。とりあえず30分くらいは音楽を聴いてくつろぎたい。部屋について上着を脱いでMacとM3の電源を入れる、という流れがこの数日間のホテル帰着後の習慣になった。iPod内の曲は当然ながら自分が知っている曲だけだ。聞き慣れた曲を聴きながらの仕事は、意識がそちらに向かいがちになり、意外とはかどらないことに気が付き、Macに入っているiTunesでインターネットラジオを聴いてみたりもした。この時はiPodに接続しているステレオミニジャックをMacに差し替えるだけでOKだ。 |