私にとってIFAベルリンショーを取材する機会は2003年、2005年に続いて今回が3回目となる。今年もエキサイティングな出展内容を期待しながら胸を躍らせつつも、飛行機での長旅には未だ慣れることができず心が重かった。ベルリンは国際的な大都市にもかかわらず、東京からは直行便がどこの航空会社からも飛んでいない。今回
私は乗り継ぎを含めて約14時間と、比較的短時間でベルリンまで辿り着けるスカンジナビア航空(SAS)で旅をすることに決めた。
往路の便は正午近くに日本を飛び立った。離陸後間もなくして、私は早速「QC3」の入った専用キャリングケースを開けてみることにした。キャリングケースの中にはヘッドホン本体、ケーブル、充電器・充電池のほかに、ヘッドホンを機内エンターテインメントシステムに接続するための専用プラグが同梱されている。このプラグは、デュアル、またはシングルの3.5mm出力ジャックの両方に対応する便利な2Way仕様となっている。今回SASのシステムにはデュアルタイプで装着することができた。
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飛行機が無事離陸したことを確認した後、早速「QC3」のセットを取り出した。専用のキャリングケースには本体をはじめ、付属品一式を整然と収納することができる |
機内エンターテインメントには付属の専用プラグでつなぐ。今回はデュアルタイプで装着できた |
まずは本体の電源スイッチをONにして、「QC3」のノイズキャンセリング効果の程を確認してみる。なるほど、飛行機特有の「ゴー」と鳴り響く飛行音がすっと消え、心地よい静寂が訪れた。これに気を良くした私は、続いて「QC3」で映画鑑賞を楽しんでみることにした。
機内エンターテインメントでは、10本前後の映像タイトルから好みの作品が楽しめる。今回は、結局劇場公開を見逃してしまった映画『ダ・ヴィンチ・コード』をみることにした。こちらは本編収録時間が約2時間半という大作だ。私は普段、ヘッドホンを長時間使うとすぐに頭が痛くなる質なので、家庭での映画や音楽鑑賞にヘッドホンを用いることは少ないのだが、驚いたことに「QC3」での鑑賞時にストレスを感じることは一度もなかった。「QC3」はイヤーパッドを耳に直接押し当てるオンイヤータイプのヘッドホンだが、耳から頭全体を押しつけられるような感覚はない。その上、ノイズキャンセリングについては映画の音声が流れると同時に効果を増し、飛行音が全く聞こえなくなるほどだった。
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イヤーパッドに採用される超低反発ウレタンをはじめ、人間工学に基づく快適な装着感が追求されている。おかげで映画2本を鑑賞した後も疲れることはなかった |
飛行機の騒音もノイズキャンセリング効果によりシャット・オフされるので、心地よく眠ることができた |
『ダ・ヴィンチ・コード』を心地よく楽しめたので、立て続けに映画『X-MEN:ファイナル
ディシジョン』も鑑賞した。「QC3」は専用の充電式リチウム電池を採用しているが、こちらは2時間ほどのフル充電で約20時間の連続使用ができるので、長旅で使う際には頼もしい限りだ。
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